ケースを作る

 なかなかいい「アローパッド」(矢を挟む樹脂製のパーツ)が手に入ったので、突然思いつきで「ケース」を作ってみました。とはいっても、今回は自作亭ではなく、「他作亭」です。
 「アクテック株式会社」をご存知でしょうか? 「ハクバ写真工業」なら、カメラや写真に興味をお持ちの方なら名前は知ってられるかもしれません。あるいはカメラだけでなく、いろいろな精密機材の運搬用ケースで知ってられる方もいるかもしれません。
 アクテックは、2003年にハクバ写真工業から社名変更しました。実は縁あって、ハクバ写真工業の頃からお付き合いをしています。それに家から車で20分も掛からないところにこの会社はあり、今までにもいろいろなケースを作ってもらっています。
 そこで今回は、普通のアローケースのように弓も矢も収納するというより、このアローパッドを使って、インドア用の矢を2ダースだけ片付けておくため用に専用ケースを考えたのですが、、、、、せっかくなので、弓と矢だけ、弓を2セット、弓と小物だけ、弓も矢もなく道具だけ、、、、と、いろいろな使い方のできるコンパクトなケースを考えてみました。最近はソフトケースを使うアーチャーも多いので、大事な物だけはこれに収納というのはいかがですか。あるいはコンパウンドアーチャーにもいいかもしれません。鍵も付いています。
 ここでケースを作ってもらう場合、外側でなく「内寸」で大きさを指定します。今回はアローパッドの現物があるので、間に中敷を挟んでこれを2段重ねにするということで、お願いしました。長さは30インチのウエイト付きセンタースタビライザーが納まるサイズです。その他、希望を伝え打ち合わせをして、見積もりです。
 表面はコストダウンもあるのですが、今回初めて「コスモグレー」というアルミ板に塗装をした、マット調のソフト感と高級感のある感じでお願いしました。
 値段はどうでしょう? 自分専用のケースで市販品ではなく、日本製で質実剛健。現物を見れば納得できる価格ですが、たった1台だけの試作品となれば、高いと思う方もいるかもしれません。が、さすが本職。大満足のケースでした。
 こんなケースを自作するのは、ちょっとできません。そこでケースを取りに行った時に、工場の写真を撮らせてもらいました。こんな感じで、1台1台を手作りで丹精込めて作っています。写真でも分かるように、最初の個々のパーツ(フレームやパネル)の製作が大変です。当然といえば当然なのでしょうが、1台限りであってもこれらのパーツを正確に作るために細かい図面を作成します。パーツさえしっかりできていれば、組み立ては簡単(?)です。
 どんな会社で、どんなものを作っているかは、こちらをご覧ください。定番ケースもありますが、直接オリジナルケースを製作してもらうこともできます。興味のある方は、ご参考まで。。。

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