そこで最初に「空気抵抗」を無視して、「重力」だけがある状態を考えてみます。 |
矢を地面と平行に10点に向けて真っ直ぐに発射します。矢は垂直方向に「自由落下運動」をしながら放物線を描いて進みます。そのため10点までの距離が長いほど、的中点は10点から遠くなります。 |
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矢は10点に向かって「等速運動」をしながら、垂直方向に重力加速度
g (9.8m/秒)
の「等加速度運動」をするわけです。その時の落下量
(H) はこの物理の法則に従います。 |
H = 落下高(量)、g =
重力の加速度(9.8m/秒)、t =
落下時間(秒)です。矢は1秒後には(9.8×12)÷2=4.9m、2秒後には(9.8×22)÷2=19.6m、3秒後には(9.8×32)÷2=44.1m・・・と落下していきます。 |
しかし、このように矢が最初の時点から真っ直ぐに10点に向かうなら、時間の経過とともに10点から離れて行くわけで、アーチャーはサイト(照準器)を手掛かりとして一定の「照準角」をとり、矢に「発射角」を与えてやらなければ10点に的中させることはできません。 |
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