ポイントの重さを変えることができなければ、どんな方法があるでしょうか? ハネを重くすればいいのです。もしそれがだめなら、他に方法が思いつきませんか? |
そう、ノッキングポイントを低くすればいいのです。極端に下げることはマイナス効果ですが、適度に低いノッキングポイントは飛距離を伸ばせるのです。これはサイト位置が高いのと同じことです。 |
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こうやって考えてくると分かってくるでしょう。飛距離を伸ばすことと、限られた距離で的中精度を高めることでは相反するチューニングが要求されるのです。サイト位置が高いから、速く飛ぶからといって自慢しても、それは的中精度を犠牲にしての結果なのかもしれません。 |
ストリングハイトを下げれば、矢とストリングの接触時間は長くなりエネルギーは多く与えられても、弓やストリングの影響をより多く矢に伝えます。例えどんな軽い重量のポイントを使用しても、矢の重心位置がシャフトの中央より後方にくることがないのは的中精度を考えてのことです。矢速を犠牲にしてでもヘビーポイントを使用するには理由があるのです。矢速を犠牲にしない方法ならハネを軽くするしかありません。フィルム製のベインにも理由はあるのです。もしノッキングポイントの最適な位置が分からなければ、少し高めに付けておけば無難です。例えサイト位置は低くても、シャフトに抑えの効いた安定した飛びと的中が得られるはずです。 |
ターゲットアーチェリーは飛距離や飛型点を競う競技ではありません。当たれば勝ちの競技です。くれぐれも矢のスピードやサイトの位置に騙されないように注意しましょう。フライト競技をするなら別ですが。 |