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ところで、アーチェリーの不思議なことのひとつにいろんな単位が混在していることがあります。たとえば射つ距離はフィールド、ターゲット、インドア、アウトドア、を問わず「M(メートル)」を使うのに、なぜか使う道具には長さは「インチ」、重さは「ポンド」を使うんです。おかしいでしょ。で、弓なんですが、だいたい試合で使う(少なくとも50Mの射てる)弓の強さ(引っ張る力)は男だと37ポンドとか38ポンド(17kg程度)、女だと32ポンドとか34ポンド(15kg程度)の弓を使います。上級者は40ポンドを超える強い弓を使うんですが、この強さは一般的には26インチ(65cm)を引っ張った時にこの強さになるということで、体格の大きいひとが26インチより長く引いて使う時は実際の強さはもっと強くなるし、逆に女の人で矢が26インチより短いともっと弱い弓の強さになっちゃいます。だいたい1インチで2ポンド変化するのが目安です。 |
でも当然最初からこんな強い弓が引けるわけはないんで、ほんとの初心者が初心者教室で使う弓の強さは10ポンドとか15ポンド(6kg程度)くらいの弱い弓です。それも練習を続けるにしたがって、15ポンドが20ポンド、20ポンドが25ポンドとだんだんポンドアップしていき、数ヶ月かけて30何ポンドになるわけです。だから、この間は自分の弓を買う必要はないし、使う初心者用の弓もどんどん替わっていくわけです。 |
矢にしてもおんなじです。近射で距離を射つようになっても初心者は10Mも離れると的に乗らない(的の畳から外れて地面や後ろの壁に当たるってこと)のが普通なんで、最初は備品の曲がっても平気な安い矢を使います。こんな頃に自分の矢を買っても無駄なだけです。それにフォームのできていない時期は長めの矢を使います。ともかく矢は自分の弓を買って、強さと長さが決まってから矢のサイズや種類を選ぶってわけです。 |
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