トップアーチャーが試合で一日144射しても、本当に満足のいく射ち方は数えられるほどなのです。そう考えれば、素人がうまく射てる数は数本あれば良い方です。例えば、ミスをした時それをうだうだ考えて次に良い結果が出たことがありますか。多分、良い結果が出た時の方が少ないはずです。そのミスが弓具のトラブルやシューティングパニックの始まりであれば対策を考える必要があります。しかし、単なるミスであれば「忘れる」ことが一番良いのです。ミスは誰にでもあります。忘れることもテクニックであり、才能なのです。 |
アーチャーは絶えず自分の理想に向って積み木を積み上げ、シュートを繰り返します。うまく出来た時はそれを繰り返し、ミスをした時は次には新たな気持ちで理想に向うしかありません。そのためにこそ、いつも頭の中には、理想のシューティングフォームが弓を射っています。「描く」のです。イメージが現実を運んできてくれます。 |
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初心者の引く弓が傾いていて、それを注意しても、「真っ直ぐだと思います」あるいは「分かりませんでした」と答えます。これは真っ直ぐが何で、それはどのような認識なのかがまだ分かっていないのです。それが初心者というものです。そんな素人に対して指導者は「真っ直ぐ」とは何なのかを教える必要があります。そして教えられる初心者もそれを受け入れなければなりません。 |
しかし、中級者は違います。「弓が傾いているよ!」と言っても、「分かってる!」とか「自分にはこれでいい!」と答えたりします。指導はそこからは進まないのですが、ここでもっとも大きい問題は彼らは『分かっていて、やらない』という現実です。これはやり方が分からないのとは雲泥の差です。練習とはうまくなるためにするものであり、出来ないことを出来るようにしていくのが練習です。 |
何かを直そう、何かを始めようという時には勇気がいります。それは目先の結果を求めるものではありません。もしそれをすることで今より少しでも良くなる、好転すると考えるなら、それをひとつひとつ積み上げていくべきです。しかし多くのアーチャーはそれを始めたとたんに、当たらない、違和感がある、ぎこちない、と思って断念してしまうのです。しかし、今までと違うことをすれば当たる位置が変わるのは当たり前のことです。今は外れても、もっと先に今以上の点数が待っていると思うなら始めなければなりません。最初から何の違和感もなく、スムーズに自然に出来る方がおかしいのです。最初は違和感がありぎこちなくても、それが自然に出来るようになるために、正しい練習を始めるのです。 |
いくらヘタになる練習をしても、ヘタにしかなりません。多くのアーチャーがヘタになる練習をしているからこそ、ちょっとうまくなる練習をすれば、その差は歴然として開いてきます。最初から簡単に出来るようなことなら、練習の必要などありません。 |
Plactice Makes
Perfect ! |
習うより、慣れろ。ぜひ、上手くなる練習を始めてください。今すぐに・・・・始めるのは、あなた自身です!!! |