瞬間接着剤

 アメリカでは「Crazy Glue」 と呼ばれ、ともかく硬化時間が速く強力な接着剤です。最近は硬化時間から接着相手まで多種多様に種類があります。
 接着剤が硬化する原理はいろいろありますが、瞬間接着剤のほとんどは水分を取り込むことで硬化します。そのため空気に触れる状態にしておくと、粘り気が出たり硬化してしまって接着力が低下してしまいます。保存はしっかり密封して冷蔵庫の中に置くのがよいのですが、使い勝手からいえば瞬間接着剤もアローケースに1本は必要でしょう。(最近はゼリー状や2液混合のタイプも販売されています。)

きれいに仕上げる法

 硬化時間の短さから、ノッキングポイントの補修などの緊急時の対応に使われることが多いのですが、最近はハネの取り付けに最初から瞬間接着剤を使うアーチャーも増えているようです。しかし、短時間で仕上がっても、出来上がりが白く粉がふいたような状態になってしまった経験はありませんか。近年、瞬間接着剤もいろいろなタイプが発売されるようになり、硬化時間だけでなく液自体に粘り気のあるものもあります。一般には瞬間接着剤=「アロンアルファ」(東亜合成化学)と思われがちです。しかし、このアロンアルファにもいくつも種類があり、ここで奨めたいのは緑色のケースに入った「つり具用」です。ホームセンターには売っていない場合がありますが、釣り道具店には必ずあります。このタイプは粘りもなく硬化時間の短さに加え、なぜか粉をふくことがないので仕上がりが美しくできます。

ノッキングポイントに注意

 ノッキングポイントにこそ「瞬間接着剤」です。ノッキングポイントが糸でも布でも紙でもいいのですが、注意することがあります。上下にポイントを付ける時は、その間(ノックがつがえられる部分)には瞬間接着剤は付かないように注意しましょう。間に付くと、硬くなりすぎて(そこが曲がり力が掛かるため)ストリングが切れ易くなったり、サービングが切れたりずれたりし易くなります。
 ポイント部分を「瞬間接着剤」で固めたあと、「ゴム系接着剤」で全体に皮膜を作ると、長持ちと同時にサービングも緩み難くなります。

 

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