KURE CRC 5-56

 もうこれは、アロンアルファやG17がなくても、一家に1缶はあるくらいの「CRC」です。ドアのきしみから自転車のさび、サイトのすべりまで、、、、なんでもありの万能防錆(さび止め)、潤滑(すべり用)の油です。実は5-56にもブルーやホワイトの缶の無香性があったり、2-26や6-66等など水分を完全に除去するものや海での使用を前提にしたものなど、いっぱいあるんですが、やっぱり定番はホームセンターで売っている、この赤い缶の5-56がもっとも一般的です。1962年から売ってるという、この分野では90%以上のシェアを持つスグレモノです。
 アーチェリーでは、パーツのネジが錆びたり、動きが悪くなれば、これを吹き付けるくらいに使うと大変ですが、ほんの少し爪楊枝の先にでも噴いて、それを付けたいところに付けてやればOKです。
 ちょっと意外な使い方では、もしスタビライザーやサイトブロックのネジなどが折れてネジがブッシングの中に残ってしまった時などは、これをいっぱい吹き付けてまめにコンコンやれば出てきます。

コンパウンドアーチャー厳禁!

 と、リカーブアーチャーは万能パーフェクト油と思っていたのですが、、、、コンパウンドアーチャーには致命傷にもなりかねない状況があります。
 実はコンパウンドボウでハンドルとリムの接合部から異音がするという相談を受けるのですが、聞いてみると多くのコンパウンドアーチャーが異音に対してこのCRCを使用しているのです。たしかに素人考えではベストの方法のように思えるのですが、、、、
 CRCは潤滑剤で防錆効果抜群ですが、同時にさびと一緒に「グリス」も完全に洗い流す効果があるのです。このことに意外と気付いていません。リカーブでは不要ですが、コンパウンドボウの場合はハンドルとリムの間にグリスが塗られています。そこに同じ油と思ってこれを塗布したお陰で最初は音が消えても、その後はもっと最悪の状況が生まれるのです。
 サイトバーのすべり(バーには)は良くても、サイトボックスの中に使うと良くないのも同じようなことです。また、ゴムや樹脂類にも長時間付着すると劣化が進むようです。
 ともかくは、使う場所と効果を良く考えて使用しましょう。特にコンパウンドアーチャーは、グリスとの使い分けに気をつけてください。

 

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