フレッチングセメント
一般に「セメダイン」と呼ばれる類の接着剤ですが、アーチェリー用にはハネやノックの取り付けのために
「Flech-Tite」(アメリカ製)が輸入され多く使われています。現在、接着剤の技術は貼り合わせる双方の材質を限定するなら、ほとんど完璧に引っ付けることが出来るといわれています。しかし市販品ではある程度の汎用性を持たす必要もあり、現状でアーチェリーのハネを付けるのにもっとも無難な製品が「Flech-Tite」といえます。
ただしどの接着剤も相ですが、接着面をキレイに脱脂することと、場合によっては少し表面を荒らしてやることも忘れてはいけません。
ノックをきれいに取り付ける法
カーボンシャフトになってから、ノック取り付け部分にテーパーが掛けられないため、インナータイプやオーバー(アウター)タイプ等と呼ばれる勾配のないロッド(シャフト)にノックを取り付けるのが一般的になりました。
そのためのアダプターも含めて、シャフトの外径や内径に対してノックやアダプターが少し緩い状態(柔らかい)の時があります。そのような時、「Hot
Melt」や「フレッチングセメント」で直接シャフトとノックを接着するアーチャーが多いようです。しかし、そうすると後になって角度調節が出来なかったり、微調整に不便なことになります。それに透明のノックカラーでは、見た目に汚くなってしまいます。
そこでそんな時には、フレッチングセメントを米粒ほど指先に取り、インナータイプであればノック側の軸部分に、オーバータイプであればシャフトの取り付け先端部分にほんの少し巻き付けるように皮膜を作ります。これは数秒で硬化しますから、硬化した後でノックを挿入すれば、美しく調節可能な状態でノックを取り付けることができます。硬過ぎれば挿入前に、出来た皮膜を爪で削るようにして厚さを変えれば、自分の好みに合った硬さで調節ができます。ぜひ、この方法を試してください。
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