射っ放しアーチェリー
グリップ

 なんで最近、グリップにグリップテープ(テニスで使う不織布や布製の)を巻くアーチャーが多いんでしょうか? ゼッタイおかしい。
 昔、野球で使うスプレーやグリスのような滑り止めをグリップに塗るのが流行った時期はありますが、最近のグリップテープも流行りなんでしょうが。。。。それでもこういうことをやってると本質を見誤ります。アーチェリーのグリップはピストル競技やテニスやゴルフと違って、握った形が固定されるものではありません。例えば40ポンドの弓なら、前からの40ポンドのベクトルを受けて固定されるのがアーチェリーのグリップです。握るのではなく、支えるのです。
 そのためにもまず、セットアップからドローイング、そしてフルドローに至る一連の動作と的方向からのベクトルを受ける過程の中で、手は自然にグリップの中心(ピボットポイント)に向かって滑り込んでいかなければなりません。ここでまずグリップテープはこの動きを止めてしまいます。あるいは不自然な形にしてしまいます。
 その結果、エイミング時にとられるグリップの位置と形が作られるわけですが、多分ここでグリップが滑るからグリップテープ、、、、という話になっているんでしょう。でも、それは正しいグリップをとっていないから滑るだけであって、グリップテープに逃げる前に、正しいグリップを身に付けるべきです。
 例えば、夏場に汗をかいたり、雨天の練習や試合でグリップが滑るようなら、その程度の真っ直ぐにベクトルを受けられないグリップ(これは手の位置もですが、弓に付いているグリップ自体の形状も含みます。)だということなんです。なんなら今日の練習でグリップに水でも掛けて射ってみればどうですか。そんな時でもずれない、滑らないグリップを身に付け覚えることが先決です。
 グリップテープなんか使わず、いいグリップ(弓)を選び、正しいグリップ(手)を身に付けてください。

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