射っ放しアーチェリー
ハネ

 ハネの大きさについて考えたことあります?
 スピンなのか普通のハネなのかといった選択も含め、どんなハネを使うかということです。色や形、値段や貼り易さや長持ち度合い、メンテナンス、誰が使っているとか、、、いろいろ基準はあるでしょうが。しかし一番重要なことは、どのハネがそしてどの大きさが自分のシューティングに対して一番小さなグルーピングを作り出してくれるか、もっとも高得点を与えてくれるかを忘れてはいけません。そしてハネがもっとも安くでこの重要な問題に影響しているのです。逆に言えば、これほど大きな損はありません。
 スピンウイングなどのフィルムベインも3枚のビニールベインも同じことですが、ここではアリゾナ製の「16」と「23」について見てみましょう。
 この2つのサイズですが、どちらが多いかというとほとんどのアーチャーが16の小さいサイズを使います。多分23を使うのは、初心者用の矢を除けば20人か30人にひとりといったところでしょうか。
 余談ですが、この16や23と言った数字は何を表しているのか? これはハネの長さを表しています。10の位はインチ。1の位は8分の何インチ(?/8)を表します。16は1インチと6/8インチ。23は2インチと3/8インチの長さのハネと言うことです。で、昔アルミアローの頃は「26」が世界的にも主流でした。23は女性や一部のアーチャーに限られていました。そんな中で16が新製品として登場したのはプラバネ(プラスチック製のハードベイン)後期の1970年代初めでした。「ミニバネ」と呼ばれたこのサイズは当初コンパウンド用であり、リカーブボウで使われることは稀でした。
 で、何が言いたいかというと、近年16か23かというと無意識に無条件に16を選ぶアーチャーが多いのですが、本当にいいのですか?? 多分それは矢がカーボンになってシャフトが細くなった分、小さいハネの方が貼り易く、完成矢も見た目にバランスが良いといった単純な理由が結構多いのではありませんか。
 アルミアローの頃も26を愛用していたのには理由があります。(スピンウイングを使わなかったのも同じ理由からです。) それはテストでハネを23やスピンに変えると、例えば50mでゴールドに入るグルーピングの輪がワンリング広がって、8点の大きさにまでなるのです。これはあるレベルに達して、正しい練習をしていると感じることです。そして今でも、カーボンアローで16を使うより、23を貼る方が確実に小さいグルーピングを自分に与えてくれるのです。
 これも経験則です。しかしこれは弓を買ったり、シャフトを買い換えたりするほど大きな出費は必要としません。同じシャフトで、ちょっとハネを貼り替えるだけで確認できることです。
 もう一度、今使っているハネが自分にもっとも小さなグルーピングと高得点を与えてくれる道具なのか、自分自身で試してみてはいかがですか。違ったら元に戻せばいいだけです。それほどの安心感と自信はないでしょう。

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