先達の精神も添えて

無適の射。【ムテキノシャ、カツゼンノシャ】。
アーチェリー動きの中でも、もっとも集中力の高まりを見せるのが、フルドローからリリースにかけて。伝統の教えでも、この”離れに至る一瞬の永遠”についての記述は深く、哲学的精彩さえ放っているといえます。「無適の射とは、本心を留めて発射せずに保つ事で、持満の業ともいう」「活然の射とは、水の止まる所なく自然に流れる如く発する事で、自満の業ともいう」「持満とは己が心で保ち、力を入れる所で未だ業に勤めている。自満とは自ら満つるのであって、持満の後に自満となるのが秀一の業である。」これをたとえて「柘榴の実が熟するのを待って自然に割れる如く」・・・と。いかがでしょうか。集中力の全てをアローに伝える教え、或は、全てのスポーツに通じるインパクトの極意。といえないでしょうか。

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