矢の作り方

 いくら高い弓を使っても、的まで飛んで行って刺さって、得点になるのは矢なのです。スタビライザーでもリムでも、ましてサイトでもありません。
 トップアーチャーを目指す、矢くらいは自分で作ってみましょう。それがトップへの第一歩です ・・・・。


 まずは、1ダースの矢を作る準備からです。
  ・ カーボンシャフト   12本
  ・ ポイント & ピン   12セット
  ・ ノック   12個
  ・ ハネ(ベイン)   36枚
  ・ ホットメルト (ポイント用 接着剤)   少 々
  ・ フレッチタイト(ヴェイン用 接着剤)   少 々
       
  その他 準備する物    
  ・ サンドペーパー (紙やすり)   10cm角
  ・ フレッチャー (ハネ貼り器)   1 台
  ・ アルコール   少 々
  ・ アルコールランプ   1 個
  ・ アローカッター   1 台
  ・ ティッシュペーパー   数 枚
  ・ プライヤー (又はペンチ)   1 個
 
 どれも簡単に手に入る物ばかりですが、ここで問題になるのが「アローカッター」と「フレッチャー」です。どちらもアーチェリー専用の道具のため、アーチェリーショップには当然あるのですが、クラブの備品ででもない限り個人で持っている人は少ないでしょう。
 しかし、あえてトップを目指すアーチャーなら少なくとも「フレッチャー」は自前のモノを持つことをオススメします。お金に余裕があるなら、アメリカ製 Bitzenburger社 のフレッチャー(Dial-O-Fletch)が定番ですが、安いタイプのものでも十分ハネは貼れます。アーチェリーショップでも入手可能ですが、この種のモノは「ホットメルト」などと併せて海外通信販売で購入するのが安くていいでしょう。(「フレッチタイト」は可燃物のため海外通販では購入できません。) アメリカではハンティングやコンパウンドが主流のため、リカーブボウ関係の物はあまり一般的ではありませんが、ハンティング関連の物は豊富に出回っています。直接、海外通販で購入することもできます。
 問題は「アローカッター」です。これを持っている人はよほどのトップアーチャーといえますが、これも通販なら送料を入れて¥30000くらいまでで買えます。クラブの備品として購入するのも方法ですが、思い切って買ってしまうのもいいかもしれません。「フレッチャー」と併せて購入できますが、もし そこまではと思うのなら、矢のカットだけはアーチェリーショップで借りるようにしましょう。その時でもカットは自分でするようにした方が、将来的には良いでしょう。(あんまりいい顔はされませんが (^^ゞ )

 それでは道具がそろったら、始めましょう。
 まず手際良く奇麗な矢作りのために、簡単な下準備からです。
 最近はワンピースタイプのポイントが増えてきたようですが、ポイント先端とシャフトに挿入されるピン部分をネジで取り付けるツーピースタイプのポイントでは、事前にネジに緩みがないようにしっかりそれらを固定しましょう。ACEでは使用中に緩む可能性が高いので、完成後でもよいので必ずネジロック を使用するようにしましょう。PRO Select では後でホットメルトを使用するので、とりあえずはポイント内にネジの削りカスなどがないことを確認して、しっかりピンとポイントを手で締めて固定します。
 そしてもうひとつ注意するのは、ピンの折り方です。PRO Select に代表されるように、最近はピン部分が何段階かに折れるようになったバランスピン形式のポイントが増えてきました。これはピンの長さを変えることで、おもにポイント重量を変化させスパインを調整するために行うものです。もし、バランスピンを折る場合は、必ずプライヤーを使用して折る溝のポイント側をしっかり押さえて、逆側を丁寧に指で折るようにしてください。
 
 
 最初にアローカッターで カーボンシャフト の「ノック側」を切り落とします。
 これは ACE などのアルミチューブにカーボンを巻き付けたタイプの矢であっても(本当はこのタイプの矢こそなのですが)必ず切らなければなりません。PRO Select のような オールカーボンタイプ も含め、出荷段階でのシャフトは両端のカット面が斜めになっているのが普通なのと、巻き付けたタイプでは両端の処理が均一でない場合もあるので、少なくとも1cm、もし全長を考慮して可能なら3cm前後は切り落とすようにしましょう。(ACEやX-10といった樽型のシャフトはノック側の切り落とし長さによって、シャフト自体のスパインが変化するので配慮が必要ですが、それでも必ず1cm程度は切りましょう。)
 次にハネ(羽根)を取り付ける個所の処理をします。これはスピンウイングなどの両面テープで取り付けるハネであっても接着力を高めるので、必ずおこないましょう。
 ノックの長さを考慮してハネが取り付けられる位置を確認して、12本のシャフトをならべて鉛筆で線を引きます。この線から切り落としたシャフトの先端までをサンドペーパー(紙やすり)で表面を荒らします。この時、シャフトを不必要に傷めないようにサンドペーパーは#1000から#2000 前後の細かい目のものを使用します。( PRO Select は表面処理が行われているため、必ずおこなってください。)
 ただし、ACE などは製造の最終工程で表面を研磨してあるため、この処理は必要ありません。しかし、逆にこの研磨によるカーボンの粉がシャフトに多く付着しているため、後半におこなう脱脂の処理をしっかりとおこなう必要があります。
 
 
 次はシャフトの「ポイント側」の切り落としです。
 これは実際に作りたい矢の長さにシャフトをカットするもので、切り方はノック側と同じようにカット面が斜めにならないようにシャフトを回転させながら丁寧に切りますが、長さをしっかり確認しておかないと自分に合った矢が作れないことになってしまいます。そこで先ほど切ったノック側に 仮にノックを取り付けます。これは長さを確認するためで、後でポイントを取り付ける時には取り外しますので(ノックを先に固定してしまうと、ポイントを取り付ける時にシャフトの中の空気のためにポイントが浮いて固定されることがあるからです。)、長さが分れば実際のカット時にはノック側の切り落とし同様にポイントを仮に逆側に当てて切ってもよいでしょう。
 ACE ではノックを付けたシャフトの長さ + ポイントの長さが実際の矢の長さになりますが、PRO Select はシャフトの強度を高めるためにオーバータイプ(ポイントがシャフトにかぶさって固定される形式)のポイントを採用しているので、ポイントの外観寸法は 25mm ですが実際にはそのうちの 10mm がシャフトにかぶさるので、実際のポイントの長さは「15mm」で計算する必要があります。(サイズによって異なる場合があります。必ず実際に確認してください。)
 なお、カットした両端ともに先に使ったサンドペーパーで切り口の角を必ず落とす(滑らかに)ことを忘れないでください。ノックやポイントを取り付けるときにササクレたり、うまく挿入できないことがあります。
 
 長さが決まったら、いよいよ「ポイントの取り付け」です。
 この時、時間と手間を惜しまないなら、すでにノックが取り付けられた状態でもかまわないのですが、ポイントの固定に使う接着剤(ホットメルト)の硬化に多少時間が掛かるので、先にノックが取り付けられているとシャフト内の空気でせっかく奥まで挿入したポイントが知らない間に押し出されて、浮いた状態で固定されてしまうことがよくあります。できることなら、ノックの装着は後回しにして、まずはポイントをしっかりと完全に取り付けるようにしましょう。
 接着には ホットメルト を使いますが、よく完成矢を使用していて新しいタタミを射った時にポイントを取られてしまう(ポイントが抜けてしまう)ことがあります。そのほとんどの場合は、ホットメルトがしっかり溶けていない状態でポイントを取り付けてしまったことにあります。ポイントを挿入する時には接着剤が接着面(ピン全体)すべてにいきわたるように、ポイントを暖めながらホットメルトが流れ出す寸前の状態でポイント(あるいはシャフト)を回転させながら、しっかり最後まで挿入します。そして、挿入したからといってすぐに力を緩めるのではなく、しばらく押さえた状態で接着剤が完全に硬化するのを待ちます。(初心者用カーボンシャフトAVIAにワンピースポイントを使用する場合は、エポキシ系の接着剤で完全に固定することをお薦めします。)
 そこで12本の矢を手際よく作るには、まずホットメルトを暖めながら12本のポイントのピン部分に事前に米粒2〜3個分を先に付けておきます。これをしてから、ポイントをプライヤーで挟みアルコールランプでピン全体を加熱し、接着剤が溶け出したところでシャフトに挿入するのです。こうすれば短時間でうまくポイントを取り付けられます。
 当然、ホットメルトははみ出した状態で硬化しますが、これは後で爪かカッターでシャフトに傷を付けないように削りとります。あまり丁寧にしなくても、後は使用している間(射っていれば)にきれいになります。もしオーバータイプのポイントで、挿入時にシャフトのカーボン繊維がササクレることがあれば、硬化した後でカッターナイフを使ってポイントの端に沿って繊維を切り落とします。
 
 ポイントが硬化したなら、次は「ノックの装着」です。
 カーボンアローになってからは、ノックの取り付けも接着ではなく「はめ込み」になってしまいました。そのため、ノックの装着に注意を払うアーチャーはほとんどいなくなってしまいました。たしかにインナータイプでもオーバータイプでも単純にノックをシャフトに突っ込むだけで取り付けは完了するのも事実であり、ノックの傾き(歪んで付く)もほとんどないのが現実です。ただし、ノックの種類や矢のサイズによってはノックとそれを取り付ける側のシャフトとの間の寸法的誤差によって多少硬かったり(キツイ)、緩かったり(ゴソゴソ)する時があります。
 硬い場合は可能なら多少無理矢理にでも奥まで挿入するしかありませんが、もしキツすぎるようであればインナータイプならノック側の軸部分を、オーバータイプなら被せられるカーボンシャフト側をほんの少しサンドペーパーで削って(?)やります。しかし、実際問題としてはこのような作業はまず必要ありません。問題になるのは、どちらかといえばノックが緩い場合です。この時には、よく接着剤で直接ノックをひっ付けてしまうアーチャーを見うけますが、実はあまり感心できません。そんな時にはフレッチタイトを米粒ほど指に付け、シャフトのノックが挿入される部分に薄い皮膜を作るように塗ってやります。そして皮膜が乾いてからノックを挿入します。この方法だと、見た目に綺麗にできるのと、挿入時に爪で皮膜を少し剥がしたりすれば、ノックの硬さを自由に調整できる利点があります。
 そしてどの場合であっても、性能には関係ありませんが、美しくまた使い勝手のよいように、シャフトに印刷されている「ロゴマーク」を同じ側にそろうように注意を払いましょう。またノックを交換する時(使用時に壊れる事で)のことを考えて、ノックの向き(角度)が分るようシャフトに目印を付けておくのもよいかもしれません。
 さあここまでで、一応「ベアシャフト ( Bare shaft )」と呼ばれるハネだけがまだ付いていない「矢」の完成です。あとはお好みによってハネを取り付けるわけですが、ここで一度出来上がった矢を点検してみましょう。
 まずは12本の矢の長さを比べてください。ノックが奥まで挿入されていなかったり、ポイントが浮き上がっていたりして長さの違う矢はありませんか?
 次は矢の曲がりです。これは今さら仕方がないのですが、一応点検してみましょう。というのも、実はこの矢の「点検」は矢作りの時だけではなく、特に試合の時にはアーチャーは矢取りのたび毎に的から抜き取った矢をすべて個々にチェックするのが、矢を自分で作るのと同じくらいにトップを目指す人のしなければならない常識だからです。これをやっていれば、矢の曲がりだけではなく、シャフトやノックの割れや傷み、そして当たる矢と当たらない矢(あるいは外れる矢)の区別が自然と分かるようになってきます。しかし残念なことに最近はこの簡単な矢のチェック方法すら知らないアーチャーが多くなってきました。
 
−−− Check 1 −−−
 片手の手のひらの上で、チェックしたい矢を独楽(コマ)のように回します。
 慣れれば簡単なことですが、曲がっている矢は小さな振動が手のひらに伝わってきます。ポイントの先端が傷んでいたり、稀ですがポイントの精度がでていない時などにも同様の振動を感じることができます。また、これは誤差の範囲ですが、曲がっていると感じるシャフトであってもポイントの取り付けの向き(軸の回転)を微妙に変えてやると直ることがあります。これはポイント自体の精度の問題です。そして、このチェック方法は試合中などでもハネが取れている時はそれを簡単に発見できます。
 
−−− Check 2 −−−
 チェックする矢のポイントを右の手のひらに置いて、
左手に持ったシャフトの上を高速で回転させながら転がします。
 チェックしたい矢のいろいろな部分を転がしてやると、曲がっている時はコトコトと矢が跳ねるので曲がっている個所が特定できます。また、ハネが取れたりシャフトに凹みができたりしている時も矢が大きく跳ねるのですぐに発見することができます。
 
−−− Check 3 −−−
 同じように右の手のひらで高速で矢を回転させますが、
今度はシャフトのヴェイン付近を親指と中指の爪の上に乗せて滑らせます。
 これはノックの傾きを見るためのチェック方法で、目はノックの先端に集中します。昔、アルミアローでテーパー部分にノックを接着していた頃は不可欠のチェックでしたが、最近ははめ込み式のノックになってからほとんで行われなくなってしまいました。また、一般にバイターと呼ばれる非対称形のノックではよほど慣れないと、その軸の傾きが発見できないのも事実です。しかし、慣れてくると稀にではあっても、はめ込み式ノックの異常を見つけることができます。そして実際にはシャフトの微妙な振れ以上にノックの歪みは的中精度に影響をおよぼします。
 (注) 矢の使用中にシャフト部分の割れや凹みのチェックは絶対必要ですが、残念なことにカーボンシャフトの場合は曲がりに対してはその有効な修正方法はありません。それはカーボン素材そのものの特性でもあり、カーボンリムがねじれ難いがねじれたものを直し難いのと同じように、曲がっているカーボンシャフトはドライヤーなどで加熱して修復する方法もあるのですが、まず無理と考えた方がよいでしょう。それと、曲がっているからといって、それが直接的中に影響するかは別問題です。これらのチェックはアーチャーの安心感とトップを目指す人の心構えの問題であって、的中にはまずシューテュイング技術とチューニングをチェックしてください。 m(__)m
 
−−− Check 4 −−−
 もうひとつ。PRO Select を使用しているアーチャーには簡単なチェック方法があります。シャフトを思い切り曲げてみます。もし割れがあれば簡単に発見でき、問題のない矢は曲がったりすることなく完全に元の状態に復元します。PRO Select の強度を知る意味でもぜひトライしてみてください。ただし、これを見て自分もできると思って ACE をダメにしても責任は持ちません・・・・。 (^^ゞ
 
−−− Check 2 −−−   −−− Check 3 −−−
 
 どのような場合でも、シャフトにキズやヒビがある場合は絶対にその矢の使用は行わないでください。また、アーチャーはそれらの発見に普段から、注意を注ぐようにしてください。
 
 最後に「ハネの取り付け」です。
 最近はスピンウイングと呼ばれるフィルム製のハネが増えていますが、今回はあえて昔ながらの 「3枚バネ」を使用します。接着剤はフレッチタイトを使いますが、近年接着剤の性能も向上し、接着する物が限定されるなら完璧に近く固定してしまうことも可能になってきました。ただし、市販される接着剤はある程度の汎用性が要求されるため、100%の満足は難しいかもしれません。ハネの接着においてもその素材によって多少の違いがあるために、このフレッチタイトもオールマイティーとは言えないので、いろいろと試してみてください。
 それでは、まず下準備の「脱脂」です。ハネの接着力が低下する最大の原因は接着面の処理がしっかりおこなわれていないことにあります。すでに表面処理は済ませてあるので、あとはその研磨でできたカーボンの粉や油をきれいに拭き取ります。一度に何ダースもの矢を作るのなら、まとめて中性洗剤(台所洗剤)で洗うのも方法ですが、10数本なら一本ずつ丁寧にペーパータオルかティッシュペーパーに染み込ませたアルコールで「キュッ キュッ」と音がするまで拭きます。この時 ACE などはきれいに見えても研磨の粉が多く残っているので最初は真っ黒になるので分るように粉を拭き取り、次にもう一度きれいなアルコールで脱脂する、というように必ず2度拭きしましょう。この時、決してシンナーやアセトンを使ってはいけません。
 そして次はハネ側の脱脂も忘れてはいけません。これはフレッチャーのクリップにハネを挟んだ時に、その都度おこなってハネを貼ります。これらの脱脂の作業は両面テープで取り付けるタイプのハネであっても確実に接着力が向上するので、手間を惜しまずにするようにしましょう。
 実際のハネ貼りにはフレッチャーと呼ばれる専用の道具を使います。フレッチャーはシャフトの軸を中心に120°ずつ回転するので、スピンウイングのような手でハネを貼る場合でも、その基準になる線を引くのに使用します。ただし、最近多く使われるバイター(Beiter)ノック の場合は形状が非対称なため、そのままノックをフレッチャーにセットすると微妙に3枚のヴェインの位置が120°からずれてしまいます。気にならない程度といえばそれまでですが、やはり自分で矢を作ろうとするアーチャーならバイター専用のノックアダプターを使いましょう。
 もうひとつ大切なことがあります。それは「ピッチ」と呼ばれるハネにつける角度を事前にセットしておくことです。これにも実は専用の セッティングゲージがあり複数のフレッチャーを同じピッチに調整する時などに便利です。また、カーボンシャフトになってからシャフトの直径が小さくなり、フレッチャーの調整をしっかりしないとハネの接着面がシャフト面からずれて接着力が低下してしまうことがあるので、こんな時にもこのゲージも持っていると便利です。
 最近はほとんどピッチをつけない傾向にあるようですが、どのような場合でもシャフトが細いためハネの接着面を広くとるためにシャフトの軸に対して真っ直ぐ貼れるよう、試し貼りも含めて慎重に角度の調整はおこないましょう。
 ピッチが決まったら、クリップにハネを挟みます。クリップにはピッチ同様にフレッチャーに目盛りが刻んであるので、あとは同じようにセットするだけですがハネを貼る位置は可能な限りノック側に近づけると良いでしょう。とはいってもインナータイプのノックの場合はあまり近づけすぎるとリリースの時、指に当ってしまうこともあるので、一般的にはノックの溝の底からハネまでの距離を30mm前後とすれば良いでしょう。
 そして、1枚ずつハネに接着剤をつけてシャフトに貼りつけますが、この時シャフトの脱脂をしたのと同じように、必ず1枚ずつハネの接着面をアルコールで拭くことを忘れてはいけません。
 
 接着剤をきれいに接着面に塗布するコツは、接着剤を塗る手を動かさず脇に固定し、ハネ側の手をゆっくりスライドするように動かせばうまくできるはずです。そして、よほどあせっていないのなら、1枚のヴェインの接着時間を30分くらいとるときれいに、しっかりと取り付けることができます。
 そして、もうひとつ。接着中は接着剤の口を上向けて立てておくと、中の気泡が抜けて、接着剤を塗布する時に泡が出来ずにきれいに仕上がります。すべてのハネが貼り終えたら、最後にハネの前後あるいはポイント側の端を接着剤で止めれば出来あがりです。
 ここでもう一度、矢を回転させて点検が終わったら、あとは実射での点検をすればすべて完了です。
 簡単でしょう。もし個人でアローカッターやフレッチャーの購入が難しければ、クラブや仲間同士で購入してでもぜひトライしてみてください。何ダースか作ればすぐに元は取れるでしょうし、何よりも得点となる「矢」を自分の手で作ることこそが重要なのです。

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