ダンパーウエイトのこと

 近年21世紀になってから、「ダンパーウエイト」などと呼ばれる、主にセンタースタビライザーの先端がグネグネ動く部品が一部のアーチャーに使われるようになりました。
 そこで「発明大将」にしようか「スタビライザー」のページにしようかと迷ったのですが、、、、このダンパーウエイトは誰の発明だかご存知ですか? 誰かは知らないのですが、少なくとも韓国人でもアメリカ人でも、そして日本人ではありません。その意味で、今ある製品は「パックリマン」かもしれませんが。。。。
 その証拠をお見せしようと、昔のアルバムをひっくり返した結果、やっと1枚だけ見つけました。1988年イタリア ボルザノ世界フィールドでの練習風景です。女性は誰だか分かりませんが、ヨーロッパの選手です。そしてスタビライザーの先端を見てください。(見つけた写真は1988年ですが、これより数回前の世界選手権から見ていた記憶があります。その多くはもっとみっともなく下を向いて垂れ下がっていました。その方がそれなりの効果はあるのでしょうが。)
 実は今でこそダンパーウエイトと呼ばれるこの道具、ターゲットではあまり見かけなかったのですが、1980年代に入って世界フィールドなどに行くと必ずヨーロッパの選手、それも北欧の連中を中心に結構マニアックに使われていたのです。とはいえまだ商品ではなく、それこそガスのゴムホースのようなものを↑写真のように取り付けていました。正直、性能はともかくとして、先っぽが垂れ下がってブラブラするあまり見栄えのいいものではなかったので、、、、試しさえしませんでした。それに当時はまだテーパーのかかったロッドの時代でもあり、そこまで必要ともしなかったのです。
 ところが最近になって商品化されるやいなや、何かすごい新発明のように宣伝するので・・・・です。見てくれは別にして、垂れ下がるくらいの柔らかさなら、エイミング中の微振動軽減には役立ちますが、今の製品くらいに硬いと発射時の大きなショックの吸収にしか役立ちません。それが目的なら、それはそれでいいのですが。。。。
 そこで今回どうして「作ってみよう」のコーナーなのかと言うと。
 すっごく安くで、それでいてピンとして、見た目にもカワイイダンパーウエイトを見つけたからです。発想は20年前と同じですが、ちょっとしたグッドアイデアです。ぜひ自分だけのダンパーウエイトを試してみてください。
 材料はホームセンターで売っている、水まき用のホース。最近はゴムではないのがミソですが、使うスタビライザーの外径にもよるでしょうが、外径20ミリ 内径15ミリのホースが1m @¥140くらいで売っています。使う長さは5センチですから、20個分取れることになります。色も模様(?メッシュ模様なんかもあります)も自由です。
 そこで垂れ下がらない、しっかり取り付けられるグッドアイデアです。
 内径15ミリのホースの中に、外径15ミリの短いホースがもう一本入っているのです。これで垂れ下がることもなければ、しっかりロッドの奥までかぶせて差し込めばいいのです。抜けることもありません。中のホースの材質を選べば、硬さも変えられます。
 どうです。これなら簡単、安上がりでしょう。ぜひ一度、お試し下さい。¥400もあればクラブ全員のダンパーが作れまーす。

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