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その他、必要な物はヤスリと接着剤(エポキシ系2液混合タイプ)、そして爪楊枝と脱脂のためのシンナーなどです。所要時間は約1時間と接着剤が完全に硬化するまでの時間です。 |
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最初に金属部品の脱脂を行ないます。 |
後でカーボンシャフトとの接着面となる部分ですが、ドリルの油や金属カスが残っていることがあります。シンナーかアセトン(アルコールやベンジンでも十分です。シンナーやアセトンといった有機溶剤で直接カーボンロッドを拭いたりはしないでください。)でよく油を落としてください。一番簡単なのは、これらの溶剤をガラス瓶などに入れて、そこに部品を沈めておくのが簡単ですが、綿棒で穴の中を拭いても十分です。 |
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次に自分の希望する長さにカーボンシャフトをカットします。 |
アローカッターがあればいいのですが、ない場合は金属ヤスリで丁寧に長さを揃えて切ります。使用するAVIAカーボンシャフト220はフルレングス(最初の長さ)で約32
1/2インチ(82cm)です。APSにはこのシャフトが6本付いています。最長でこれに金属部品の挿入部分以外の長さが追加されるものまで作ることができます。 |
また、APSの場合はパラボリックスライダーの「ストッパー」としてバイターノックを使います。(コストダウンのためでもあります) シャフトをカットするように、ノックの二股の溝部分を切り離して差し込み部分をストッパーとします。 |
APS Juniorは1本のロッドにこのシャフトが1本付いています。3分割して使いますので、約10インチ程度のロッドが作れますが、もしそれ以上の長さのロッドが欲しければ別途シャフトを必要とします。 |
Power Rodは太いタイプのSpecialで6本、通常サイズは5本のシャフトを使います。APSと一緒に作る場合、APSの切り落としたシャフトが使用できる時は最初からPower
Rod用に使用する前提でシャフトカットを行なってください。 |
(フルレングスで使用する場合、両端に割れなどがないことを確認してください。もし余裕があるなら、両端を1cm程度を切り落とすことをお勧めします。) |
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シャフトのカットが終ったら、接着面となるシャフト表面を荒らします。(金属部品に挿入される部分) |
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紙ヤスリを使ってもいいのですが、作業性が良く簡単にできる方法は、ヤスリで鉛筆を削るようにシャフトの表面にキズを付けていってください。特にAVIAのカーボンシャフトは表面に光沢があり、そのままでは接着剤の強度が落ちてしまいます。必ず表面を荒らしてください。 |
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APSの場合は、最初シャフトにストッパーを取り付け(通し)て、パラボリックスライダーにそのシャフトを通します。 |
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ストッパーを通すのには、スライダーを使うと簡単にできます。 |
また、スライダーにシャフトを通すと広がった方と狭まった方ができます。広がった方をスタビライザーの先端側にして、ストッパーは外側のシャフトのスライダーの前後に取り付けて下さい。(なお、実際の使用においては、弓の振動によってどうしてもある程度スライダーが動いてしまうことがあります。ちょうどサイトブロックが位置によって緩みやすい時があるようん、振動が共振することで動きやすいことがあります。これはご了承ください。) |
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それでは接着を始めます。 |
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接着剤はエポキシ系のものを使用しますが、作業性を考えると短時間硬化タイプ(数分で固まるタイプ)より数時間を要するタイプの方が使い易いでしょう。 |
接着剤は爪楊枝などを使って、金属部品の接着面に多少多めに塗布してください。接着は根元部品から先に行ないますが、シャフトを挿入した後に回転や抜き差しをして接着面全体に接着剤が付いていることを確認してください。シャフトを抜いた時に接着剤が付いていないようであれば、直接シャフトにも塗布するなどしてください。(多少はみ出すくらいに接着剤を付ける方が良いでしょう。) |
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根元部品の根元までシャフトを挿入したら、次に先端部品を取り付けます。APS
JuniorもPower Rodもそのまま先端部品を取り付けることができますが、APSは一旦シャフトを根元部品から少しづつ抜き出して先端の高さを少しづつ違えます。そして中央のシャフトから一本づつ先端部品の穴に挿入して、最後に一気にすべてのシャフトを根元まで押し込みます。先端部品も根元まで押し込んだ後で、少し抜き出して接着剤が接着面に付いていることを確認してください。もし付いていないようであれば、シャフトを抜き差ししたり直接シャフトに接着剤を再度付けるようにしてください。 |
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APS Juniorは先端部品を取り付ける前に、ステンレスボールを3本のシャフトの間に挟み込みます。 |
接着剤の塗布が確認できたら、シャフトを根元まで完全に押し込んでください。 |
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後は接着剤が完全硬化したら出来あがりですですが、APSは全体が捩れていないか確認して、形を整えてください。 |