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防矢ネットを張る為の支柱を立てる穴掘りにかかりました。
夜勤を終え仕事から帰りちょっと仮眠をとって個人的な用事を済ませたのが、15時頃。17時頃には暗くなるので、2時間は確保できました。
ここに1mの穴を2個掘るわけですが、この付近一帯はかつて沼地であったため、地盤が弱く穴掘り自体は(職業柄もあって?)楽勝かと思いました。ところが、先人たちはこの沼地に建造物を建てるとき、一度、砕石や川砂利(30cm位ある)を20cm位敷いて、その上に2〜30cm程山砂等をかけるといった、掘る側からすれば非常に迷惑、かつ常識的なことをしていた訳です。
案の定2〜30cm位はサクサク掘っていけたのですが、砕石の層にぶつかってからは、かなり手こずりました。石と石とが妙にかみ合ってどれか一つ取らないと別の石が取れないという、まるで3次元のパズルでも解いているようでした。この層を貫通すれば、あとは粘土の層ですので、新兵教育の時にやったタコツボ掘りと全く一緒です。とはいうものの12年前の新兵は、今、あちこちガタがきたオッサンと化し、スコップと穴にケンカを売っている状態でいたのはいうまでもありません。 |
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約45分で1本終了。この後3〜40kg程ある丸太を差し、目視(かなりアバウトです)にて垂直を確認し、たった今まで苦労して掘った穴を、埋めていくという精神的に非常に辛い作業をして15分後終了。丸太1本立てるのに1時間かけました。
この時、12年前に掘っては埋め、掘っては埋めの訓練した悪夢がよみがえってきたのはいうまでもありません。
時計を見ると16時。1本1時間だから、もう1本も1時間で終わるなどとは、肉体的にも精神的にも考えることは出来ませんでした。しかし、せっかく1本掘ったんだから、2本目を出来るところまで、といことで頑張ってみました。やはり、砕石の層で30cm級の石を3個取ったところで妥協(本人はいたって満足)しました。 |
第2日目: |
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勤務の合間をみて朝から穴掘りを開始しました。1日目の時より要領よく、1時間で穴掘り完了しました。この日は、1本目の翌日ではないので、すっかり筋肉痛もとれいたって快調に進みました。そして2本の丸太の上に角材を乗せ(いわばカーテンレール)型枠は完成です。
小休止を入れた後立てた丸太と角材に釘(フック)を打ち込みます。ここまで来ると腰のはいる作業はないので、トンカチ片手に鼻歌付でトンテントンテンやりました。打ち付けたフックにトラロープを張り、更にロープとネットをリングキャッチでつないで防矢ネットはほぼ完成です。あとは使用しながら不具合を是正します。 |
「的台の巻」 第3日目: |
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防矢ネットに続いて、今度は的台です。当初タル木を3本組んで0.5畳の畳を2枚重ねて使用するつもりでしたが、畳の収納場所(屋根付倉庫)がなく、せいぜい私の17万キロ走ったデリカにしか乗せれないことが解り、かつて高校生だった頃OBの方が「練習で使ってくれ」と突然やってきて「4脚」を作ってくれたのを思い出して、作ってみることにしました。これだと、そのままシートをかければラクチンですから。その当時のものは、0.5畳サイズで丁度80cm的が貼れるものでした。その頃は今と違い、高校生はハーフラウンドがメインでしたので十分用が足せるものでした。しかし、私もいくら頑張
っても高校生とは言えない年になりまして、120cm的を意識した1畳サイズのものを作りました。形はどのようなものかというと、食卓にあるイスを、小錦が座れるサイズにした感じです。 |
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作業は、6本足の土台になる基礎部分から始めました。材料は束石にするつもりでしたが、1個1000円でしたのと製材所の社長が「高いからその辺に転がってる丸太のキレっぱしを使いなよ。」というありがたいアドバイスをいただき即決しました。位置は1尺間隔で横に3個、その3尺後ろに平行に3個置きました。長さ1尺程度のキレっぱしを地上2/3尺(20cm)位立ち上げるように埋めます。キレっぱしの面の水平と各キレっぱしの高さ合わせ(レベルゲージを使用)ます。ここで高さあわせについてですが、普通の大工さんならここは概ねの高さ合わせで、束になる部分でのカットで水平をとるそうですが、角材を1ミリ単位でノコ入れする気力は私にはないのでここを慎重にしました。 |
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次に畳を乗せる部分の土台と足の部分です。写真から解るように、土台にはあらかじめ組めるようにカットされた6尺2本と3尺2本、そして中補強のための2尺4寸を1本(これは組まずに打つだけ)用意します。それを差し金で直角を確認して組み上げます。これを省略すると平行四辺形の土台になり、後で乗せるコンパネがズレます。釘でトンテントンテン打つ訳ですが、木に垂直に打つのではなく、「しのび釘」とか言うやり方で若干斜め(垂直方向から約30度位)に打つと強度が増すそうです。足は、束石の代わりになる丸太のキレっぱしが水平であることを信じて、先に台に付けちゃいます。これも斜めの「しのび釘」で良いと思います。不安でしたら、カスガイ(ホチキスの針のお化けみたいなもの)で先に固定して釘で補強する方法も良いと思います。そしてできあがったものをキレっぱし丸太の土台に乗せ水平を確認して、土台に釘で固定してその日は終了です。次回の作業はこれにコンパネをのせ、畳をのせシートをかけるだけなので、畳の調達のタイミングを見て考えようと思います。 |
第4日目: |
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また、しばらくの間あけての作業です。夜勤を明けて朝一で
台の足の補強に入りました。足の補強といっても家の柱に入る「スジカイ」の様に立派なモノではなく、厚さ0.5寸、幅3寸程の板を斜めに打ち付けた程度のものです。サイズをだいたいで合わせて、だいたいでカットして、8枚打ち付けました。
所要時間は、約30分。この後、近所の知り合いから古畳を20枚位夕方もらえるというので、大慌てで上にコンパネを乗せ夕方を待つことにしました。打ち込んでから気付きました。
3尺6尺のサイズで台を作ったのですが、コンパネはサイズ2種類あるということで、使ったサイズは900×1800で(もう1つは正規の910×1820)台の3尺6尺は、金尺サイズ(910×1820)だったのです。今さら抜くのももったいないんで、小さなコンパネの的台ができあがりました。 |
「畳上げと仕上げの巻」 第5日目: |
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夕方、近所の知り合いとトラックで彼の実家に行きました。
そこの物置から出てきたのは本当に古い畳でした。若干の湿気を吸って重くなっており、心配しましたが。「タダより安い物
はない」ということで、23枚もらいました。彼も日曜大工が大好きで、アーチェリーなどは全然知らない人なのですが、彼の好意に甘んじることにしました。畳を現地に持ってきた頃は冷たい雨交じりの風の中で、それでも彼は快く手伝ってくれました。
畳上げから仮のシート掛けまで約30分の作業でした。畳の台から、立ち上がりを140cmにしようとしましたが、15cm程足りなかったので翌日、職場にストックしておいた古畳3枚を明日乗せることにしました。 |
第6日目: |
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その日は、朝から職場にストックしていた古畳を3枚取りに
行き、帰りにホームセンターで資材を購入し、現地に到着しま
した。そしたら、ありがたいことに昨日の彼が手伝ってくれる
というので(深夜勤明けなのに)やっぱり甘んじてしまいました。残りの畳を上げ、(3枚でドンピシャ)ロープで縛り、シートを被せれるように固定して終了。湿気を含んだ畳でしたが縛ると、結構堅くなり持ちは良さそうです。
あと、防矢ネットの仕上げとして、ネットが風でなびくのを最小限に抑えるために、背面の押さえロープを中段1線に加えて対角線に2線追加しました。これにより、風の影響が少なくなるかと思います。 |