3度のターゲット世界選手権と1度の世界フィールド選手権のタイトルを持つ、リック・マッキニーが初めての世界選手権を制覇した1977年以降、このルールは追加されました。 |
1960年代には、ハンス・ライトなどのオープンスタンスを特徴とするトップアーチャーがいましたが、マッキニーほどの極端なオープンスタンスをとるアーチャーは存在しなかったのです。 |
写真は1979年ベルリン世界選手権ですが、彼は調子が悪いほどオープンをきつくするのです。場合によっては標的面に平行に立ってタイトルを得ることすらあったのです。そんな彼がシューティングラインをまたぐことは不可能でした。その結果、仕方なくルールは変更されたのです。 |
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この世の中、奇妙なルールが多く存在するのが事実です。しかし、このスタンスのように必然のルール変更もあるのです。競技者の高得点へのあくなき向上心と努力の結果がそうさせるものです。 |
与えられたルール、道具の中でより高い目標を目指すことと、ルールや道具の変更によって得点が高まることでは、本質がまったく異なることを忘れてはいけません。1987年のカーボンアローの登場とグランドFITAラウンドの登場から、アーチェリー競技は変わりました。それ以前と今のアーチェリーは、同じ弓を使っても競技が違うのです。 |