ス・タ・ビ

 リック・マッキニーがまだ日本では無名で、ダレル・ペイスに勝つことができない1976年の未公開ショットです。この翌年、彼は初めて世界の舞台でペイスを破り、世界チャンピオンのタイトルをはじめて手にしたのです。

 多分、マッキニーがペイスのスタビを使い、それもこんな重いセッティングの彼を見るのは初めてでしょう。

 ところで、「スタビ」という言葉をアーチャーは一般によく使います。ところがこの「スタビ」という言葉は実はヤマハ(当時は日本楽器)の登録商標なのです。そんな訳でこのホームページでも、あえて「スタビ」という言葉は使わず「スタビライザー」と長ったらしく使用しています。
 これとは少し違いますが、例えば、「アロー」と使う場合と「矢」と使う場合があります。「カーボンアロー」「アルミ矢」などがそうです。これも本来は「アロー」に統一したいのが正直なところです。その理由は「取り掛け」や「残身」を「フック」や「フォロースロー」と統一し、和弓の名称は排除しアーチェリー独自の世界を形成したいのですが、現実にこれらの言葉はアーチェリーの世界でも並存しています。「サイト」を「照準器」と言ったり「ノック」を「筈(はず)こぼれ」とは使っても「筈」とは呼ばないように、絶対使わない言葉はあっても、逆にひとつに統一できない言葉や名称がまだまだ多く残っています。
 そんな訳で、同じ物や状態を指す場合でも異なった言葉を使うことがあることは、ご理解のうえご了承ください。m(__)m
 
 「スタビ」の登録商標についてヤマハに問い合わせたところ、現在は更新していないのでは・・・・との回答でした。

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