市比賣神社 試し弓

 

 これは絶対にオススメのお祭りです。
 毎年5月13日に行われる「春季大祭」とのことです。何がいいって言って、観光客も外国人もほとんどいません。ほんといい感じの地蔵盆的お祭りです。弓を見に行ったんですが、1時間ほどの間に雅楽あり、舞あり、弓あり、町内会的挨拶ありで、ほんと昔の京都の風情です。
 場所は「市比賣神社」(いちひめ神社)。京都でも結構マニアックな場所ですが、観光客も知る人は知る観光スポットのようです。河原町五条を下がった西側ですが、清水寺の方には行ってもこちらはほとんど来ないでしょう。
 御祭神は全て女神様をお祀りしているところから女性の守り神とされ、女性全ての願い事にご利益があるそうで、特に「女人厄除け」の神として、厄除け女性の参拝者が全国から絶えないようです。
 神社はびっくりするほど小さいところです。
 実は知ってはいたのですが、ここに来たのは初めて。平安時代から伝わる神事で、元は藤原経清と源義家がこの神社の境内で行った「競べ弓」が始まりで、春季大祭に「試し弓」として毎年行われているそうです。
 直垂烏帽子姿の男女の射手二人が3mほど離れた的を6本ずつ射つのですが、一応勝ち負けがあって、今年は西方の女性が勝ちでした。
 この神社は京都の中央卸市場の守り神でもあるらしく、市場の関係者の方もたくさん来られていて京都らしかったです。
 ということで、絶対オススメの祭りですが、、、もうひとつ。
 
 市比賣神社と河原町を挟んで東側。高瀬川沿いを帰りに歩いてください。京都人しか知らないでしょうが「五条楽園」の跡(?)がまだ残っているのです。祇園や上七軒だけが「お茶屋」や「花街」ではないのです。とはいえ、「五条楽園」は今はなくなったのですが、「遊郭」「赤線」の場所でした。まだ子供の頃の話ですが。
 そんな昔の風景や京都らしい建物が今も見られるのです。四条から五条までの高瀬川、木屋町ではない、昔の京都がここにありました。これも絶対のオススメです。観光案内にはない京都がここにあります。早く見ないとなくなります。
 牛若丸と弁慶の「五条大橋」に行くことがあれば、ぜひ「市比賣神社」と「五条楽園」跡をご覧ください。リアル京都です。
 

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