弓道に”得点革命”ぼっ発? |
全日本遠的選手権で中心ほど高く
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弓道遠的の日本一を決める全日本遠的選手権(10月25日から東京・明治神宮)で、今年からアーチェリーと同じように、的の中心に近いほど得点が高いカラフルな「得点的(まと)」が初めて導入される。弓道では古来、どこに当たっても1点の白黒二色の的が基本だった。武道人口の減少を背景に、国体での導入が好評だったため、弓道界が「高得点が出て試合がスリリングになり、初心者でも親しみやすい」(京都府弓道連盟)と導入に踏み切った。
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弓道では的までの距離が一般に60mの遠的と28mの近的があるが、ともに古くから的中だけを競う白黒同心円の「的中的」を用いてきた。
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だが、遠的の的は一般に直径1mと大きいため的中率が高く、勝敗がつきにくい試合が多かった。また、全日本弓道連盟によると、観客から「なぜ中心に当たっても同得点なのか」との声も出ていたという。
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得点的は同心円の内側から10、9、7、5、3点と五段階に分けられ、黄色、赤、青などに塗られている。同連盟は戦後、観客の多い国体に限り、遠的に「得点的」を導入したが、アーチェリーとほぼ同じ競技方法であるため1967年を最後に的中的に戻した。しかし「特に競技人口の少ない遠的の活性化」(同連盟)を図るため、97年の国体から復活させた。
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同連盟は「国体でも選手に定着し、一般の評判もいい」として、このほど弓道の最高峰の大会への導入を決定した。同連盟事務局は「近的や他の大会への拡大は今のところ考えていない」という。京都府弓道連盟も「府内の大会への導入はしばらく様子を見てから」としている。
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府弓道連盟の上田正康会長は「伝統的な姿と異なるかもしれないが、まず多くの人に弓道の入り口触れてもらうことが大切では」と話している。
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競技普及への岐路 − 森
俊男 筑波大学助教授(弓道論)の話
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得点的はアーチェリーの影響もあり、戦前のかけ的や時間短縮のために一部大会で導入された例はある。だが小さな差を争うことは湿度など気象条件に左右されやすい弓道になじまない面もある。弓道界が競技人口拡大か、伝統を選ぶかの岐路に差し掛かっている。
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京都新聞(夕刊) 2002(平成14)年9月27日
金曜日
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そうですかぁ。昔々、日本でアーチェリーが普及しなかった時代、そしてアーチェリーバブルの時でも一層の拡大が望めなかった時、役員もアーチャーも「アーチェリーは音もなければ絵にもならない。見ていても見えないし、おもしろくない・・・・。」とぼやきました。そんななかで1970年代後半にはアメリカからスピードラウンドが紹介されたり、クレー射撃のような競技も提案されました。そして世界でも1987年アデレード世界選手権、1988年ソウルオリンピックからは、現在のオリンピックラウンドの前身となるグランドFITAラウンドが導入されました。見ておもしろいアーチェリーの登場です。時間も圧倒的に短縮されました。しかしどうですか、日本でマッチラウンドが導入され、国体も全日本も学連の試合も変わったにも関わらず、この低迷をどう説明しますか? 原因はそれ以外のところにあるのですよ。そのことを本気で考え認めないと、弓道の比ではないのですよ。。。。
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