さら的を射とう

 うまい人と一緒に練習すると、よく当たります。練習でも試合でもです。
 その理由は、射ち方を見ていることから受けるイメージやリズムやタイミングが、自分をも高めてくれるからです。あるいは点数の感覚(壁)を麻痺させてくれることから、自分ももっと高いレベルに無意識に入って行ってしまうこともあります。
 しかし、そんな感覚的な部分だけではなく、物理的(?)な影響も見逃せません。そのひとつがエイミングです。
 うまい、あるいは当たっている人と一緒に射つと、狙い易くなり、普段以上の点数が出たりします。それは真ん中に矢が集中するため、無意識に自分も真ん中をエイミングする結果です。的の中心が黒く見えるので、そこをより正確に狙って射っているのです。
 しかし逆に言えば、練習時にゴールドの落ちた(穴の開いた)的で、それが中心ではないような場合は、無意識にゴールドの中心ではないところをエイミングしてしまうことになります。これは正しい練習方法とは言えません。
 練習では、金銭的なこともあるでしょうが、可能な限りさら(新しい)的を射つようにしましょう。少なくとも10点の落ちた(ラインの切れた)的は、使わない方が無難です。
 試合では新しい的を射たされるのですから、その時の練習としても必要なことです。
 視力にもよりますが、さら的なら30mで10点のリング(線)が見えます。それを感じながらエイミングすることが重要であり、10点の中を狙い切る必要があります。うまくなりたいなら、です。
 それだけではありません。練習、試合に関わらず、例えば自分ひとりでさら的を射つと、後で的中孔を見れば自分のグルーピングが分かります。それは自分の作り出せるグルーピングの大きさもさることながら、サイト位置が適切なのかやミスの出る方向や傾向が発見できます。
 だから、練習ではできるだけ新しい的を射ちましょう。

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