ストリングの作り方(ストリングメーカーの場合)

 ストリングを自作するのに使う道具として「ストリングメーカー(ストリングジグ)」と呼ばれる道具があります。しかし実際にはストリングの寿命が延びた今においては、クラブの備品などで持っている時は活用するに越したことはないのですが、個人の備品として購入するほどの道具ではありません。

 この道具はハンドルを回すことでジグの長さが伸び縮みするので、長さを決めておけば最初から最後までこの道具だけでストリングを完成させることができます。
 しかし今回は試しに使ってみるので、最初のストリングの長さ決めはいつもの窓の上に打った釘で行い、その後ストリング原糸をジグに移しました。
 ここで重要なのは、どんな作り方をする時も同じなのですが、この段階で16本なりの(多ければ多いほど注意しなければなりません)ストリング原糸を「さばいて」、特定の糸だけにテンションが掛からないよう全体を均一に整えます。
 あとはすでに説明したように、サービング糸を巻いていけばいいだけです。
 ここでワンポイントアドバイスするなら、ストリングメーカーだからといって机の上にジグを置いて作るのではなく、ちょっと手間ではありますが必ずサービングは「下から上」に巻いていけるように、ジグを傾けてやることです。
 こうすればサービングの糸の目が詰まり、しっかりと巻けるので見た目にも綺麗ですが、何よりも緩み難いストリングを作ることができます。
 最後にもうひとつ。例えジグがあったとしても、センターサービングだけは自分の弓に張って巻きましょう。上下のループが巻き上がった段階で、ストリングの長さが適切であったかどうかを弓に張って確認する必要もあるのですが、この段階でセンターサービングの巻き位置を決める必要があります。センターサービングはストリングの真中(中央)から上下に同じ長さを巻きます。また、その上側部分は当然ノッキングポイントや指のフック部分にサービングが巻かれるのは当然ですが、フィストメルゲージでストリング原糸が傷まないようにする必要もあります。(これらの詳細は「ストリングの話」をご覧ください。)
 この時にはまだストリング原糸自体には捩りを加えず、弓を上下逆さにして下から上に、この後での捩り方向を考えて丁寧に巻き上げていきます。そうすれば、出来上がってからストリングハイトを合わせるために捩りを加えれば、よりサービングは絞め込まれ緩み難いストリングが完成します。

copyright (c) 2010 @‐rchery.com  All Rights Reserved.
I love Archery