風速計

 国内ではまず見ることはないのですが、世界選手権などに行くと結構見ることがあります。外国のコーチやスタッフが試合会場でよく使っています。
 実際に選手自身がこれを使ったり、風速??メートルと言われても困るのですが、しかし高得点を目指す時には必要な情報であることには変わりありません。
 一家に1台「風速計」。最近はデジタル表示で、ポケットに入るくらいの大きさの風速(力)計もあるのですが、家に置くならアナログのこんなレトロな物がオススメです。。。 風向計も付いてます。
 ¥34,000。理化器具の専門店やデパートでも入手できます。デジタル方式のものも同じくらいの価格ですが、見た目にも分りやすいのがこんな昔ながらの風速計ではないでしょうか。このモデルで30秒間の平均風速値 m/秒 (0〜22m/秒) が測定できます。
 しかし、もし風速計がない場合、どうやって風速を知るか。そんな時は気象庁が使う「気象庁風力階級(ビューフォード風速階級)」という、海の波や樹木の揺れ方から風速を推定する方法があります。
 
風力階級 試合場における状態 風速(m/秒)
 0  煙は真っ直ぐ上に昇る。無風。 0.0〜
   0.2
 1  煙がなびくことで風があることがわかる。 0.3〜
   1.5
 2  顔に風を感じ、木の葉が動きだす。 1.6〜
   3.3
 3  木の葉や枝が絶えず動き、的の上の旗がはためく。狙い難くなるが、矢は流れない。 3.4〜
   5.4
 4  試合場の砂ぼこりが舞い上がり、スコアカードが舞い上がる。 5.5〜
   7.9
 5  小さな木が揺れ、水面に波頭が立つ。矢自体が流れ出す。 8.0〜
  10.7
 6  大枝が動き、傘がさし難くなり、エイミングがかなりつらくなる。 10.8〜
  13.8
 7  樹木全体がゆれ、シューティングラインで真っ直ぐ立てなくなる。 13.9〜
  17.1
 8  小枝が折れ、風に向かって歩けなくなる。もう、止めたくなる。 17.2〜
  20.7
 9  的が倒れる。 20.8〜
  24.4
10  ここまでくると、やっと試合中止になる。。。。 (^o^)丿 24.5〜
  28.4
 
 とは言え、シューティングに関わるのは風速に加えて風向です。そしてこれらで注意しなければならないのは、実際に矢の飛ぶ弾道位置でどのような状況が起こっているかです。そのためにも、測定は実際の弾道により近い位置で行われる必要があります。

copyright (c) 2010 @‐rchery.com  All Rights Reserved.
I love Archery