試合、練習にかかわらず、矢の点検をすることを習慣付けましょう。矢取りのたびにです。 |
いくら高価で最新の弓やパーツを使っても、実際に空間を飛翔してターゲットに刺さり得点となるのは「矢」です。だからこそ、この道具にもっと神経質になりましょう。 |
|
□ ハネのチェック |
|
引っ張るまでは必要ないにしても、すべてのハネがちゃんと付いているかは必ず点検しましょう。
両面テープで取り付けるハネは、すべてテープに沿って指で押し付けましょう。 |
□ 曲がりのチェック |
|
カーボンシャフトは通常の使用で曲がることはありません。しかし、矢同士の的面での接触や硬いタタミでの強風下での使用では、曲がることも皆無ではありません。必ず、シャフトを矢の上で転がすか、手のひらの上で独楽のように回転させることで曲がりのチェックをしましょう。
これによってシャフト(アルミコアの場合)のへこみや剥離を発見することもできます。また、アールカーボンシャフトも含めて、割れを簡単に見つけることができます。 |
□ ノックのチェック |
|
これは慣れないと難しいかもしれませんが、シャフトを同じ位置で高速に回転させてみて、その先端を見ることでノックのゆがみや曲がりを点検します。
バイターノックは非対称形なのでより難しいのですが、それでも慣れれば曲がっていることを発見できます。昔、アルミアローの時はシャフトのテーパー部分にノックをかぶせて接着したために、この作業は必須でしたが、現在のようなインナー、アウタータイプであっても曲がって付くことがあります。また、ポリカーボネイトといった硬質の素材を使っていても曲がってくることは普通に起こります。必ずチェックしましょう。 |
□ ハネを吹く |
|
よくハネを吹いてシャフトを回転させているのを見ることがあるかもしれません。
これはノックのチェックが目的ではあるのですが、こうすることでハネのチェックと曲がりにチェックを一度に行うことができます。(シャフト全体での曲がりチェックは怪しいですが) |
□ シャフトを曲げる |
|
(決してACEやX-10では行わないでください)
オールカーボンの特性とはこういうものです。少なくとも
PRO Select
シャフトでは、ヒビなどがなければ両端を持って90°まで曲げても完全に復元します。(オールカーボンシャフトであっても樹脂の多いシャフトではここまで強度が得られない製品もあります。)
この特性を逆に利用して、毎回シャフトを曲げてみれば、的面での接触などによるシャフトの割れや傷みを確認することが簡単にできます。
また、どんなシャフトであっても必ずシャフトに割れや傷みなどがないように点検しましょう。もし割れやササクレがあれば、そのシャフトは絶対使用しないようにしてください。 |
|
少なくともこれらのチェックを毎回、発射したすべての矢に対して行うことを習慣付けてください。高得点を出す以前に、危険を避ける最低限のマナーでありルールでもあります。 |