こんなとんでもないことをいとも簡単にやってのけたのが、当時神戸大学3年の「赤沢 実」さんでした。世界制覇を目指し動き出したヤマハが、世界戦略第1号モデルとして投入したヤマハ「YG」の66インチ40ポンド。弓は最新なれど、矢はXX75の「1618」26 1/4インチととんでもなく細く重いシャフトで(物のない時代とはいいませんが、もう少しマシなスパインの選択がありそうですが、ご本人はこれが完璧に飛んでいたとのことでした。)、2日間に亘り他を圧倒して優勝したのです。 |
当たり前のことですが、そんな赤沢さんも、今年定年を迎えたそうで、、、滑車に依存して10年が経つそうです。 |
しかし皆さん、人を持ち物や見かけ、なおさら点数で判断してはいけませんよ。当時、赤沢さんは最新の弓ではあっても、腰のクイーバーはビールの「栓抜き」を曲げたS字金具にぶら下げていました。10数年前は、リカーブで親指と人差し指の間ではなく、人差し指と中指の間にグリップを挟んで射っていました。(それが世界の趨勢になれば、時代の先駆けだったのでしょうが、、、) |
そして本人曰く。ここ数年、この大会は「ブービー賞」が定位置とのこと。今回も1234点超えずの「1224点」で、昨年同様の下から2番目でした。 |
そんな赤沢さんですが、日本のアーチェリーの歴史を切り拓き、新しい時代に導いてくれた偉大なアーチャーです。トップアーチャーのひとりというだけでなく、歴史に残る1人です。決してそれを忘れてはいけません。忘れないように、そして知らない多くのアーチャーのために書いておきます。 |
特に滑車の皆さん、よろしくお願いします! |
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赤沢さん、また来年も射ちましょ!! 大丈夫、僕もアルミの点数をなにひとつカーボンで超えてませんから。。。。 |
(^^ゞ |