SQ(スクエアー)スタビライザーの組み立て方

SQスタビライザーシステム ← こちらもご覧ください。
 自作する場合、それは自分用か、自分が使いたいから作るのですが、、、、この「SQスタビライザー」も一番最初の試作の段階では、使っているPSEのX-Factorハンドル用に作りました。
 いろいろ考えている時に、このハンドルには都合よく丸穴があることに気づいたのです。これを利用すればコンパクトに美しく作れると思いました。実際、それで満足しているのですが、この性能を皆さんに実感してもらうには、いろいろなハンドルがあるわけで、ある程度の汎用性を持たさなければなりません。
 そこでいくつかの改良を重ねたうえで、最終ではありませんがベータ版としてのこの形に落ち着きました。(X-Factorなら、この穴を利用することもできます。)
 どのハンドルにも取り付けられるように、ステンレスで固定用パーツを作りました。上下にインチネジのスタビライザーホールのあるハンドルには、すべて取り付けられます。(ネジは5/16インチ、六角レンチは6ミリです。) 付属のラバーリングは、固定用というより位置決めの目印と考えてください。
 ただし、1箇所だけ加工をお願いする部分があります。すべてのハンドル、あるいはいろいろな使い方を前提にしているため。「縦ロッド」の長さを決める必要があります。
 最初の試作ではスライドウエイトも同じですが、直接固定ネジをカーボンに当てたため(実際には間にナイロンボールをも入れたのですが)、知らずにきつく閉め込んだ時にロッドに割れが出ました。そこで今回はステンレスの棒を追加しました。この部分に固定ネジが当たるように、縦のロッドをシャフトカッターかやすりで切って、「エポキシ系接着剤」を使用してこのパーツを固定してください。
 「横ロッド」は2種類あります。
 ネジを切ったロッドと貫通穴のロッドです。ネジ付きのロッドをハンドル上側に使用します。組み立てる時は、最初に下側の貫通穴に縦ロッドを通して、そのうえで上側のネジにロッドを固定します。
 すべてが組みあがるまで、横ロッドの固定(上下2箇所のハンドルへの固定)、縦ロッドの固定(横ロッドの端にある合計4箇所のネジ)すべて完全に固定しないよう注意してください。四角い形ができあがってから、固定してください。(この時もきつく閉めすぎないよう注意してください。四角い形ができると、軽く締めてもしっかり形が保たれます。)

 これでできあがりです。

 そこで最後に非常に重要なお願いと注意です。
 このSQスタビライザーは、できるだけ低コストで製作したい思いがあったので、非常にシンプルで確実な方法をとりました。横ロッドとスライドウエイトの固定です。製作は新潟県燕市の専門の技術を持った工場で作りました。精度はでています。そこで、それらの部品とカーボンロッドの間に「セロテープ1枚」の隙間を取っています。
 非常にアナログなやり方ですが、ロッドを傷めず確実に固定するために、6箇所には必ず先にセロテープを間に貼って、きつくネジを締め込まないように調整してください。(特にスライドウエイトは、ネジを締め込む前にテープを張っておいてください。)

 セッティングはいろいろ試してもらえばいいのですが、参考までに・・・。
 特に意味があるわけではないのですが、上側のウエイトを「レスト付近」、そして下側のウエイトを「ピボットポイントからセンタースタビライザーの穴の間」くらいに配してみてください。
 Vバーやエクステンションロッドは併用しません。そこで、少しトップヘビーにする意味から、センタースタビライザーのウエイトを少し重くすると、弓の飛び出し感がよくなるかもしれません。

 SQスタビライザーを試すと、従来のスタビライザーや変形ハンドルの動きの不自然さを感じられるはずです。そして弓の動きを中心線で面が止める意味も分かるでしょう。

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