レストの種類

 リカーブボウ(フィンガーリリース)で使用するレストは大きく分けて「金属製」と「プラスチック製」があります。これはツメ部分の素材によって構造が異なるもので、現在市販されているものを見る限り、それらはまったく違うタイプのレストであると理解する方が良いかもしれません。
 金属製は擦り減ることはあまりありませんが、ツメを引っかけたりすると潰れ易い欠点があります。また、価格も高くなります。それに対してプラスチック製は比較的安く、引っかけたりというようなトラブルには強いのですが、擦り減り易く種類によっては冬の寒さでツメが折れ易かったり、夏は柔らかくなってしまうものもあります。
 このように一長一短があるため、アーチャーは自分の求める性能を考え、自分に適したレストのタイプと種類を選ばなければなりません。
 そこで簡単に手に入る「金属製」と「プラスチック製」のレストの中から、代表的なものを選んで比較してみましょう。(独断で)
  HOYT スーパーレスト ARE AM−100
 
1)価 格(安さ)
2)扱い易さ
3)つぶれ難さ
4)長持ち度
5)上下ガタ度
6)出っ張り度
7)引っ込み度
8)テンション
9)調 節 性
10)再使用性
 「プラスチックレスト」の欠点は、やはり擦り減るためにある程度早い時期に交換を迫られることと、とくに冬場に寒さによってツメが飛んでしまうことがあることです。それ以外ではウインドウの深いハンドルでは少しツメの長さが足りないことがあります。また、逆にどの場合でも、必ずツメ先のヒゲのような部分の不要なところを切って使いましょう。しかし、扱い易さは抜群のため、特に初心者(上級者も含めてですが)にはお勧めです。
 「金属レスト」については、市販されている製品の中ではもっともツメのテンションが柔らかく、出っ張りが少ないことが大きく評価できます。ただし、品質のバラツキかもしれませんがツメやマグネットの取り付けに不安があるものもあり、その点ではネジでツメを取り付けてある上級機種が良いのかもしれませんが、その場合は使用中に動いてきたりしないよう配慮する必要があります。金属製はこのようにメンテナンスを含めた扱いの問題がプラスチック製に比べ手間となります。
 結論としては、どちらかではなく、次の点を判断してアーチャーがもっとも適切と考えるレストを選ぶしかありません。
 
1)価 格 安いに越したことはないが、以下を考え常識的な値段か?
2)扱い易さ 取り付けや調整、普段の使用に特に注意を払わず自然に扱えるか?
3)つぶれ難さ 出し入れやシューティング時に少し引っかけたくらいでつぶれたりしないか?
4)長持ち度 擦り減りやツメの折れなど、すぐに交換の必要に迫られないか?
5)上下ガタ度 矢が乗れば一応落ち着く位置があるが、上下に動かし大きなガタはないか?
6)出っ張り度 ウインドウからの飛び出しが極力少ない。特にプランジャーの手前の上下ともに。
7)引っ込み度 ツメは完全に折りたたまれる構造になっているか?
8)テンション ツメの動きはスムーズで動きのための力を必要としない(極力)。
9)調 節 性 硬さや位置の調節が可能か?
10)再使用度 付け替えても何度も使用できるか?

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