バイタープランジャー
ドイツ製 Beiter社のクッションプランジャーを使うアーチャーを、よく見かけるようになりました。
ところが写真のようにテフロンチップだけでなく、それを収納するスリーブ部分の金属が、ハンドル(レスト)表面より飛び出しているセッティングが実に多いのです。そしてその出っ張りのために、レストのツメが引っかかったり、ぶつかって動かないという弓まで見かけます。
分かってやっているのなら良いのですが、高価なプランジャーを適当に購入したり、分かっていてこのような商品を売っているのなら、どちらも問題です。
バイタープランジャーにはそれぞれの弓のモデルに合わせて使うように、何種類ものサイズがあります。
ネジの長さと品番
インチネジ
ミリネジ(ヤマハ)
これは何用?
A min.
−
A max.
5/16-24
M8-0.75
M10-1
17.5-21.5 mm
6521.5
6821.5
21.5-24.5 mm
6524.5
6824.5
6124.5
23.5-26.5 mm
6526.5
6826.5
26.5-29.5 mm
6529.5
6829.5
29.5-32.5 mm
6532.5
6832.5
31.5-34.5 mm
6534.5
6834.5
このようにたくさんの種類(サイズ)がありすぎるのも考えものですが、それはともかくとしてこの中から自分のハンドルにあったプランジャーを選ぶしかありません。例えばヤマハならミリネジですが、ハンドルの厚さが違うため、Eolla なら「6824.5」、Forged なら「6826.5」くらいのサイズが適当でしょう。ホイットならインチネジで「6521.5」や「6524.5」くらいになります。
ここで適当という言葉を使ったのは、これがカーボンアローの時の目安であり、インドアでアルミアローを使う時や同じ矢でもリムによってセンターショットが異なる時には、同じプランジャーが使えないのです。(使えても、最初の話のように金属部分がレストやシャフトに対するトラブルの原因になります。)
個人的な話ですが、もう30年近くヤマハの弓を使っていて、プランジャーはヤマハ製を使う時以外はずっとインチネジのものを使っています。
理由はいくつかあるのですが、例えばインチネジのプランジャーが使えるなら、どんなハンドルにもその同じプランジャーを使うことができます。そのためには、工具店で「5/16-24」インチのタップ(ネジを切る道具)を買って来て、ヤマハのブッシュに直接丁寧に立てるのです。ヤマハの方がネジ山が細かいので、簡単にネジを切ることができます。スタビライザーのネジでは大きい力が掛かるために良くありませんが、プランジャーならこれで両方のプランジャーを使用できるハンドルが出来あがります。(インチにミリを立てるのはちょっと難しいでしょう。)
ともかくは、自分の弓に合ったプランジャーを使い、レスト部分のクリアランスを確保することで、発射時のトラブルを極力回避しましょう。
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