サイトピンは必ず震えます。完璧な固定などあり得ないのです。ただし、震える大きさ、ピンが動き回る範囲はアーチャーによってさまざまであり、そこには体力や技術らしきものは存在します。その前提に立って、あなたにとって一番適切な、安心感と正確性を与えてくれるピンの大きさというものを探し、見つけなければなりません。 |
例えば、80CM 的を10m
の距離から射ってみるとどうでしょう。ピン
はゴールドの中を大きく泳ぎ回れます。しかし、いつでもピンはゴールドの中に存在し、いつリリースしても矢はゴールドに的中します。ただし、これだと集中力がなく、狙い切れないと感じるアーチャーもいるかもしれません。これと同じことが、ピンの大きさによって各距離のシューティングライン上で起こるのです。 |
また逆に、ゴールドより大きいサイトピンを使ってみるとどうでしょう。ちょうど80CM
的を長距離から射てば分かりますが、アーチャーはピンのズレを気にしない代わりに、エイミング中にいちいちピンを意識的に動かし、ゴールドの場所を探すという愚行を強いられます。 |
これらから考えても、アーチャーは自分にもっとも適したサイトピンの大きさを試行錯誤の中から見つけ出す必要があります。場合によっては、エクステンション
バーの長さも配慮に入れることも必要です。 |
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