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この重さはグリップの付いた市販の状態での重量ですが、ちなみに
Hoyt
の同じグリップでも「木製=50g」「樹脂製=65g」、あるいは一般的なサイト(エクステンテョンを含む)の重さは「210g」程度です。これらの重も参考にしてみればいいでしょう。 |
ここでもわかるように「NC」は素材がアルミニュームのため重くなります。また、「アルミカップ」とあるのは、リムの取り付け部分にアルミでできたカップ状の部品を別付けするもので、必然的に重量が重くなり精度や耐久(取り付けの)などが問題になります。(この方法自体はコンパウンドボウの技術を転用したものです。)その意味で「一体」のようにハンドルに接合部分を直接削り込む方が軽く、確実なのですが精度を求めるための技術とコストが要求されます。 |
「鍛造(たんぞう)」は仕上げ段階でNC加工を施しはしますが、素材段階でアルミニューム自体に圧力(本来は叩き出し)を掛けてあります。そのため強度は単なるNCに比べて向上します。ただし設備投資等のコストが掛かることは避けられません。 |
「鋳造(ちゅぞう)」は型に溶けた素材を流し込んで固めるやり方です。素材にはマグネシューム合金が使われるため、アルミに比べても軽く作ることができます。普通は「金型」と呼ばれる金属の型を作るのですが、それ以外に「砂型」と呼ばれる、職人技で一回一回砂で型を作ってそこに素材を流し込む方法もあります。この方法の場合、型を作るコストは安いのですが大量生産には向かず、安定した品質を確保するのが難しくなります。また、型から出した段階で表面が粗い(砂のため)ので、金型に比べて後加工によりコストが掛かります。 |
ともかくは、この程度の知識は持ったうえで現物を見て、色やデザイン、そして値段だけでなく性能と品質、コストパフォーマンスを考えて自分の使う弓を選びましょう。 |