サイトピンを簡単に留める

 必要は発明の母。発明は思い付きの父。ということで、いつもの思い付きで、またまた作ってみました。
 といっても、ちょっとパクリっぽいんですが、どうしても欲しかったので作ってみました。
 「SureLoc」のリカーブサイトのカタログに載っているこのネジ(8/32インチ)、付属品でサイトにも付いているのですが何に使うネジか分かりますか? カタログに説明はなく、正直なぜここに取り付けられて写っているのかが不明です。。。
 ということでこんな使い方をしようと、ちょっと短く、ちょっとまわしやすく、ちょっと滑りにくく、ちょっとプライヤーが掛かりやすくアレンジして、燕市で作ってみました。
 で、使い方ですが、その前に個人的にはサイトのサイトピン固定には、コンパウンドのサイトに使われる「スコープホルダー」の形式が好きです。以前ここにも書いたように、サイトピンのネジの強度を保つだけでなく、例えばサイトピンの種類を変えてもまったく同じ位置で試すことができたり、練習や試合でサイトの左右位置を変更する必要に迫られた時にそれが簡単にできたりと、結構使い勝手がいいのです。もちろんサイトピンの耐久性も向上します。
 そのため最近では、コンパウンド用のサイトを共通でリカーブ用として使うだけでなく、同じ機構のリカーブ用サイトも堅牢性や精度を誇るメーカーから出されているのも事実です。ところがその反面、「軽量」を謳う製品やメーカーからはエクステンションバーや本体そのものの軽量化を行ってなおかつ最後の軽量化部分として、ここの部品を単にリカーブのサイトピンを固定できればよしとする形状が取られています。SureLocだけではありませんが、このカタログの写真のように左右から「六角ナット」でサイトピンを挟みこんで固定するわけです。そこで固定しやすいちょっと長めのナットはだいぶ以前に思い付きで作りました。こんな感じになります。
 ところがこれだと、固定するのにプライヤーが、それも場合によっては2つ必要になったり、簡単にフードの角度を調整できなかったりと特に試合では不便でした。そこで今回作ったネジを片側に取り付け、通常の六角ナットと合わせて使うというわけです。
 取り付けるのはどちら側でも、あるいは六角ナットなしで両側に付けてもいいのですが、サイトの形状によっては左右調整のノブが当たる場合があります。その時はこの↓写真とは逆側のフード側に付けてください。
 必要のないアーチャーにはどうでもいいことですが、この種の機構のサイトを使うアーチャーには結構使い勝手がいいはずです。プライヤーもレンチもなしで、手で完全に固定でき、フード角度の微調整も簡単です。
 ついでにコンパウンドでも使えるように(一部のスコープ固定には同様に重宝するはずです)、太い10/32インチ用も作ってみました。
 ということで、いつもの思い付きでしたぁ。。。

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