ーチェリーちょっとした用語辞典

   

アヴィア アームガード
インナーテン ウインドウ
うわずる エクステンション
エクステンションロッド エヌシー
オンライン かんてき
カントピンチ がんきょう
キッサー クイーバー
くりちょん  
クリッカー クレスト
グラブ げんし
コードバン コンパウンド
サーバー サイトピン
サービング ざんしん
した じっしつぽんど
しめ  
しゃっ しゅんかん
ジャッジ スタビ
ストランド ストリンガー
ストリングハイト スパイン
すながた スリンガー
スルーや そうごさいてん
ダイキャスト  
たち タブ
ため ダンパー
チェストガード チップ
つめ テイクダウン
ティーシー ティラーハイト
テンション デニール
ドローレングス  
とりかけ ドス
どんまい ないすちょんぼ
ないすばっく ノッキングポイント
はやけ パラドックス
はり ハンドル
ひょうじぽんど フィストメルゲージ
フィタ ひっかける
ピッチ ピープサイト
プランジャー フレッチャー
ヴィバー ボウレングス
やとび やとり
リカーブ リム
リリーサー リリース
レスト レストアップ
ワックス ワンピースボウ

   


 

 

アヴィア [ Avia ]
カーボンアローの製品としては「PRO Select」の普及タイプが「AVIA」になるが、実はこれらの矢を作っているのがアメリカ ノースカロライナ州ヒッコリーにある AVIA Sport Inc.というスポーツカイト素材の大手メーカー。これを母体とするため、これらのカーボンアローは高品質かつ低価格で提供されている。最近はマッキニーが宣伝している「Carbon Teck」もAVIAが作っている。

 

 

アームガード [ arm guarrd ]
押し手の腕の内側に付ける、ストリングから腕を保護するための道具。技術にかかわらず初心者から上級者まで、スリンガーと合わせて必ず必要な道具で革製やプラスチック製などさまざまな形や色がある。

 

 

インナーテン [ inner ten(10) ]
コンパウンドボウリカーブボウと同様に競技するようになってから採用された10点のリングの中にもうひとつ設けられた小さいリングを指す。1998年4月よりルール改正があり、それまではコンパウンドにおいてはインナーテン以外の10点は9点となっていたが、コンパウンドおよびリカーブともにインナーテンは同様の10点と採点されるようになった。もし、同得点の場合、ヒット数−10点数−インナーテン数の順で競われ、それらが同数の場合は同順位とされる。

 

 

ウインドウ [ window ]
弓のハンドル上部にある削り込んだ部分。右射ちの場合は的に向かって左側になり、そこに矢をつがえると同時にそこにエイミングポイントとなるサイトピンが位置し、それを覗く場所となるところからこの名称がある。最新の弓は昔の物に比べ、ウインドウの削り込みが深く、エイミングスペースと矢のクリアランスが広くとってあるためにチューニングし易くなっている。

 

 

うわずる [ 上ずる ]
特に初心者に見られる、上体が浮き上がったような安定感のない状態のフォームを指して言う。この時の指導法として重心を下げて・・・などと言うが、実際には特効薬はなく着実に正しいフォームを身に付けていくなかで徐々に安定した状態を目指していくしかない。ほとんどの場合、技術の上達に合わせて解消されていく。

 

 

エクステンション [ extension bar ]
今では一般的にサイトとハンドルの間にあるサイトを的側に伸ばす(目から離す)ためのバー(部品)を指し、サイトと同義語のように使われる。1970年代まではサイトを直接ハンドルの的側か顔側に直接ネジ止めしていたが、ハンドル(弓)が木製から金属製になることで強度的問題を解消する意味からもエクステンションによりネジ穴をハンドル側面にすることで強化が計られた。また、技術的進歩によりエイミング精度向上からエイミングポイントを目から離すことも一般化する大きな要因となった。しかし、自分の技術を無視してむやみに長いエクステンンションバーを使うことは逆効果となる。

 

 

エクステンションロッド [ extension rod ]
弓のハンドルVバーとの間に取り付ける 4インチ前後の短いロッドで、1970年代後半から登場したスタビライザーのひとつの形態。全体の重量を軽く抑えながら安定感が得られるので、近年主流となるが必ず必要な道具とも言えない。ま初心者にとっては押し手への負担(モーメント)が大きいのでた、安易な使用は避けるべきである。

 

 

N C [ Numerical Control ]
ハンドルの製法として一般に NC旋盤という言葉が使われるが、数値制御された工作機械の総称で旋盤だけでなくフライス盤や多くの機械がある。コンピュータ制御された機械と考えればよく、データ入力すれば仕様変更なども簡単に行えるメリットがあるが、その反面一本ずつ作らなければならない生産性の悪さと機械の価格が数千万円と設備投資の大きさが問題になる。NC製法が登場するまではダイキャスト製法が主流であった。

 

 

オンライン [ on line ]
「矢のシャフトが2つの色環帯または得点帯を区分する境界線に触れているときは、高い方の得点として記録される。」(第210条−10)というルールのもとで、触れている(タッチしている)状態をこのように言う。試合においてこの判定がアーチャー自身でできない場合はジャッジがその決定を行う。

 

 

かんてき [ 看的 ]
得点記録を指し、「看的が付く」とは得点記録員がいる試合のことで、普通は相互採点と呼ばれる選手同士による看的が行なわれる。

 

 

カントピンチ [ kantpinch ]
矢を引く時に人差し指と中指の間に挟むゴムや金属でできた道具をいう。一般にはタブの付属品として取り付けられているが、必ず必要な道具ではなく、指に力が入り矢を押えつけたり持ち上げてしまうアーチャーが使用する補助的な物で、逆に使用することで一層指に力が入る場合もある。このようなタブやグラブを使用する射ち方をフィンガーリリースと呼ぶ。

 

 

がんきょう [ 眼鏡 ]
めがねのことも言うが、多くの場合 双眼鏡やスコープといった的面上の矢の的中位置を見るための道具を指す。知らない方が良い場合もあるが、やはり自分の結果は正確に知った方が上達には有効である。

 

 

キッサー [ kisser button ]
ストリングに取り付けた突起物を唇で感じてアンカー位置を補助するための道具。この種のリップマークやノーズマークはノッキングポイント以外に1個のみ許されるが、照準の補助となってはいけない。なお、キッサーに頼り過ぎるとアンカーポイントがおろそかになるので注意を要する。

 

 

クイーバー [ quiver ]
矢を入れて腰に提げる筒。弓を置くために地面に立てる道具はグランドクイーバーやボウスタンドと呼ぶ。

 

 

くりちょん [ クリッカーちょんぼ ]
クリッカーに関連するトラブルやミス全般を指す。特に鳴ったつもりや鳴らせなかったのに矢を発射してしまうのが一般的症状。原因は道具面と精神面に大別され、道具面ではクリッカーの音が小さい場合や鳴る瞬間にポイントの先端との擦れ合いで異音が発生することに起因することが多い。また、精神面ではスムーズなドローイングができないことや、射つことに神経質になりすぎていることが原因する。

 

 

クリッカー [ klicker ]
ドローインジケーター(矢を引く長さを一定に保つための道具)の一種で金属製の板が矢の先端で弾かれて音を出すことを発射の合図とする道具。今では不可欠の道具となった1960年代後半に登場したクリッカーは実はケブラーストリングやカーボンアロー以上の革新的道具と言える。トップアーチャーでもクリッカーがなければ並みの人

 

 

クレスト [ crest ]
矢のシャフトに付ける(書く)紋章(印し)。昔はルールで付けることが義務付けられていたが、近年は名前かイニシャルが記入されていれば、クレストはどちらでもよくなった。カーボンアローが一般化してからは付けるアーチャーはほとんどいなくなったが、個々の矢を確認するうえからナンバーや何らかの印しはあった方が良い。

 

 

グラブ [ glove ]
弓を引き、放す指をストリングから保護する道具。タブが近年一般的に使われるため、初心者用の道具として使われることが多い。たしかに3本の指の感覚をつかみ易く、しっかり掛けられるので中級者でも安易にタブを使わずグラブで確実に基本を身に付けることを奨めたい。

 

 

げんし [ 原糸 ]
ストリング(弦)の素材となる元の繊維(糸)を言う。現在では軽く強く、温度や水に強い繊維ということで競技用には高密度ポリエチレン系の原糸が一般に使われる。それまではケブラー(芳香アラミド繊維)が主流で、それ以前はナイロン系が使われていた。しかしどの繊維も一旦撚り合わせた糸にしたうえで、それを再度16から20本前後に束ねてストリングを作る。また、糸としてノッキングポイントを作る材料などにも使用される。

 

 

コードバン [ cordovan ]
馬の主に尻部分の良質の革で、タブの表革の材料として使われる。しかし、素材にもピンからキリまであり厳選すれば過酷な条件でも1年以上使用しても傷みはほとんどない。昔は仔牛の毛革なども使われ、近年は合成皮革のものもある。グラブも昔は鹿革が使われていたが、最近は合成皮革がほとんどとなった。

 

 

コンパウンド [ compound bow ]
アメリカ人の合理主義が生み出した、弓に滑車を組み合わせた機械式複合弓。狙っている時は身体への負担は小さいが大きなエネルギーを持ち、アメリカではアーチャーの99%近くがこの形式の弓をリリーサーと合わせて使用している。コンパウンドに対する言葉がリカーブ

 

 

サーバー [ string server ]
自分でストリング(弦)を作る人は、センターサービングやループを巻くのに使う道具。最近はストリングが切れることはあまりなくなったが、そのぶんサービングが傷むので持っていると便利かもしれない。

 

 

サイトピン [ sight pin ]
的を狙う時の照準点となる部分を言う。サイトピンが取り付けられている部品(道具)をサイトと言い、エクステンションもこれに含めていう場合が多い。リカーブ部門ではダブルサイトと呼ばれる複数の照準点は認められず、1個のピンのみを使用する。

 

 

サービング [ serving 原糸 ]
ストリング原糸を摩擦などの傷みから保護するために、上から巻いてある糸。普通に撚りの掛かった物から、袋状に編んだ物、そしてモノフィラメントと呼ばれるナイロン繊維などいろいろある。好みで選べばよいが、緩みにくく一度に切れず、毛羽立って切れる前兆が分る方が良いかもしれない。サービングを巻くのに使用する道具がサーバー

 

 

ざんしん [ follow through ]
和弓で使われる言葉が多くアーチェリーには使用されます。フォロースルーも「残身」と言われることの方が多い。ただし、この場合は「残心」と充てるのも良いかもしれない。

 

 

した
感謝の気持ちを表わす言葉。多分「ありがとうございました」の した。的前で「した」「した」言われて下を向いてきょろきょろしないように、おじさんは注意。

 

 

じっしつぽんど [ 実質ポンド : actual weight ]
弓に書かれている表示ポイントとは異なり、アーチャーが実際に使用している時の弓の強さを表わす。表示の基準となる長さ以上に引けばそれより強くなり、逆に短ければ表示の強さに達しないことになる。目安としては1インチ=2ポンドと言われ、26インチ基準の弓で表示が35ポンドであれば、27インのドロ−レングスの時は実質ポンドは約37ポンドになる。

 

 

しめ [ 締め ]
脇の締め、肘の締め などと使われ「張り」や「緊張」などと同義語。

 

 

しゃっ
多分「よっしゃ」のしゃっ。グッドシューティングや10点に的中した時に思わず叫ぶ言葉。「しゃっ」には少し及ばない状態を表わす言葉に「ちょい」がある。多分これは「もうちょい」のちょい。どちらもアーチェリーの専門用語(?)。

 

 

しゅんかん [ 瞬間 ]
名詞で使う時は瞬間接着剤を指し、商品名では「アロンアルファ」のことを言う。ノッキングポイントの補修などに使われる。

 

 

ジャッジ [ judge ]
試合における審判員のこと。競技や競技場の管理と、任務は多いが、選手にもっとも関係があるのが得点記録の確認と管理。的前におけるオンラインの判定で迷ったら、手を挙げて「ジャッジ!」と叫んで審判員を呼ぶ。昔は「TC」と呼ばれた。また、採点での記録の記入間違いの訂正の際にも呼んで確認を受けなければならない。

 

 

スタビ [ stabilizer ]
弓に取り付ける安定装置のことで、現在のルールでは他人に迷惑さえかけなければ、本数や長さの制限はほとんどない。一般に使う「スタビ」という言葉はヤマハが持っていた登録商標。

 

 

ストランド [ strand ]
「18本弦」というようにストリングの太さを管理するために、何本の撚っているかを表わす言葉。

 

 

ストリンガー [ stringer ]
弓の両側のチップにストリングを掛けて弓を張るための道具。慣れればストリンガーなしでも弓を張れるようになるが、初心者のうちはリムをねじってしまったり、リムが跳ねて怪我をすることがあるので使用した方が良い。

 

 

ストリングハイト [ string height ]
ブレス(bracing)ハイトとも言い、グリップからストリングまでの長さを言う。ストリングの長さによって変わり、微調整はストリングを捩ることで行う。この長さが違うことで矢に与えるエネルギーや射った時の感覚が変化する。これを計るのに使われるのがフィストメルゲージ

 

 

スパイン [ spine ]
辞書で引いても「背骨」「脊椎」「針」・・・などしか出てこない矢の硬さ(というより強靭さの方が適切かも)を表わすアーチェリー専門用語。測定値としてはシャフトを28インチ(71.0cm)離れた2点で支え、中央に1.94ポンド(880g)の重さを掛けた時のたわみ量をインチで表わした数字を使うが最近では部分的に硬さの異なるシャフトが登場したりして、あくまで比較の時の目安にしかすぎない。また、実際の矢の飛翔はパラドックスを含むもっと複雑な動きをするため、「動的スパイン」を把握する必要がある。

 

 

すながた [ 砂型 ]
ダイキャスト製法の場合、その金型の製造に高額のコストがかかるため、金属製の型ではなく 砂でその代用をして作る製法。ただし、一度ずつ砂を崩して中から製品を取り出すため生産性が悪いことと、砂型を固めるのに職人的技術を要するので技術者の確保の問題と、出来上がった製品の表面が粗いために後加工に手間を必要とする。

 

 

スリンガー [ bow sling ]
矢を放った時に弓が手から飛び出して落としてしまわないための道具。初心者は弓を握ってしまうが、発射時の弓を自由にすることが的中に好結果を導くために弓は絶対握ってはだめで、必ずアームガードと合わせて使用するようにする。

 

 

スルーや [ through-矢 ]
1980年中頃から学連の公式用語(?)になった、的に的中せずに後方に飛んでいってしまった矢の総称。下手はへた、外れははずれと認めた方が上達が早いような気がするんですが・・・・。

 

 

そうごさいてん [ 相互採点 ]
試合で看的員が付かず、競技者同士で得点の確認と記録を行う方法。どのような場合でも競技者が自分の矢の得点を読みあげ、他者が確認したうえで記録者がスコアーカードに記録します。得点が記録されるまでは的や矢に触ってはいけません。また、矢が抜き取られた後の疑義は基本的に認められず、ジャッジの確認も必要となります。

 

 

ダイキャスト
金型に溶けた金属を流し込んで、固めて作る製法で均一な製品を効率的に作れるメリットがある。ハンドルを作る場合は素材にマグネシューム合金を使うため軽量で高品質な製品が作れ、現在のところアーチェリーにはもっとも適した製法と言える。ただし、金型にはコストがかかる問題はあり、砂型を使う場合もある。また、近年は NC製法が台頭してきた。

 

 

たち [ 立ち・立 ]
同時に射つグループを言い、A/B/Cなどに分けられその分けられた数によって2立や3立射ちと称せられる。大きな試合になると一人1的で行われるが、ローカルでは2人1的で同立の選手と同時に同じ的を射つことがある。これらを運営、管理するのがドス

 

 

タブ [ tab ]
ストリングを引く3本の指を保護するための道具。グラブとタブが一般的で、ほとんどの競技者はタブを使用する。タブの表面はストリングを引っかけたりする構造になっていてはだめで試合前の弓具検査でも必ずチェックされる。一般には表面はコードバンの革が使用される。

 

 

ため [ 溜め ]
押し手の肘の状態や押し手の肩を表わす時に使われる表現。余裕をもたせた状態をいうが、固定とは逆の状態であまり良いとは言えない。

 

 

ダンパー [ damper ]
1960年代後半、ホイット社が T.F.C.(Torque Flight Compensator) の名称で発売した、スタビライザーと弓本体との間に取り付ける可動式の部品の総称。後に日本ではヤマハがこの名称を使用し一般化する。初期のT.F.C.には中にスプリングが使用されていたが、現在ではゴムが使用されている。

 

 

チェストガード [ chest guard ]
「胸あて」とも呼ばれるストリングが胸の衣服などに引っかかるのを防ぐための道具。防寒具や雨具を使用する時には特に必要で、普段の服装でもアームガード同様に使用する場合が多い。最近はナイロンメッシュなどの通気性の優れる製品が一般的。

 

 

チップ [ tip ]
先端の尖った部分を言うが、一般には弓(リム)の両端の先端にあるストリングを掛ける部分やクッションプランジャーの先端部分を言う。

 

 

つめ [ 爪 ]
レストの矢を乗せる部分の突起を言う。発射時にはここを矢が通過するので、乗る以外の不要な出っ張りは矢に悪影響を及ぼすため、ほとんどは可動式で矢が当たれば待避する構造になっている。また、不要な出っ張り部分はアーチャー自らが切り落とすなりして改良するのが一般的。

 

 

テイクダウン [ take down bow ]
折りたたみ式の弓の総称でハンドルと上下のリムからなる。近年、初心者用の弓を除けばほとんどがこの構造で、折りたためない一本弓をワンピースボウと呼ぶ。

 

 

 

 

ティーシー [ technical commissioner ]
ルール改正によって現在はジャッジと呼ばれるが、今でも審判員を呼ぶ時「TC!」と叫ぶ人がいる。

 

 

ティラーハイト
弓のリムは構造上必ず上リムより下リムの方が強く作ってありその強さの違いの度合いを調べるためにリムとハンドルの付け根からストリングまでの長さを測って、その上下差で確認する。この時の長さを言い、測定にはフィストメルゲージを使用する。

 

 

テンション [ tension ]
緊張や張りの意味で道具ではストリングやプランジャーの強さに使われ、また技術面ではバックテンションなどの身体の部分を使う意味に用いられる。

 

 

デニール [ denier ]
もともとの糸(繊維)の太さを表わす単位。長さ450mの糸が0.05g の重さの時を1デニールとする。といってもアーチャーには分らないので、実際には「何本弦」かでストリングの太を判断する。

 

 

とりかけ [ 取り掛け ]
和弓からきた言葉で、引き手の指をストリングに掛けて引く「フック」の部分を指す。

 

 

ドローレングス [ draw length ]
弓を引く長さを言い、一般にはその時使用する矢の長さで表わす。矢は初心者の場合、手の怪我などを考え実際のドローレングスより長めの矢を使うが、クリッカーを使うようになるとそれに合わせた長さを使用するようになる。また、一般に弓の表示ポンドはグリップから26インチ引いた時の強さで表わされるため、この長さによって実質ポンド数が変化する。使用する弓の長さはこの長さによって決められる。

 

 

ドス [ director of shooting ]
公式の試合において、審判長とは別に任命された1名の試合をスムーズかつ公正に運営するための管理者。実際の試合現場での現場監督のようなもの。正式には「ディーオーエス」と読む。

 

 

どんまい [ don't mind ]
スポーツの世界で一般に使われる励ましとも慰めともつかな常套句。よって、聞き流すしかない。

 

 

ないすちょんぼ [ ナイス ちょんぼ ]
技術の素晴らしさではなく、技の冴えを誉め称える時に思わず発してしまう言葉。ただし、誉め言葉と受け止めない方が良い場合が多い。

 

 

ないすばっく [ nice back ]
アーチェリーの専門用語で良かったかどうかも分らないのに、引き戻し(フルドローから射たずにやめること)をした時になぜか言ってあげる言葉。あまり意味はないので、聞き流してとっとと射つのに限る。

 

 

ノッキングポイント [ nocking point ]
ストリングに矢をつがえる時、その位置を決めるために一般には糸で1個ないし2個の結び目をセンターサービングに付けて使用する。

 

 

はやけ [ 早気 ]
アーチャーが必ずかかる病気のようなもの。特に初心者がかかり、サイトピンがゴールドに着いた瞬間にはリリースしてしまったり、ひどい場合は狙う前に射ってしまうのが典型的な症状。ほとんどの場合はクリッカーを使うようになれば解消するが、基本的にはすべてのアーチャーが潜在的に持っている病気。

 

 

パラドックス [ archer's paradox ]
矢の蛇行運動のこと。本来発生しない方が望ましい現象であるが、手でリリースするために仕方なく起こるためこの名前がある。リリーサーであっても片側から解除する方式のものはその抵抗によってパラドックスが発生する。

 

 

はり [ 張り ]
締めなどと同義語で緊張を表わす言葉。

 

 

ハンドル [ handle riser ]
弓本体の中央部分を指し、グリップやウインドウがある。近年テイクダウンボウになってからはリムを取り付ける金属製の部分を言い、アルミニュームのダイキャスト製法NC旋盤と呼ばれるアルミニュームの削り出しによって作られている。

 

 

ひょうじぽんど [ 表示ポンド ]
弓にはその長さと強さが記入されているが、その強さをポンド(Lbsと単位表示される。1ポンドは0.454kg)で表わしたもので、一般にはグリップの底から26インチ引っ張った時の強さを言う。実際の使用には実質ポンドが使われる。

 

 

フィストメルゲージ [ fistmele gage ]
T型のスケールでノッキングポイントの位置やストリングハイトティラーハイトを計るのに使用する。

 

 

F.I.T.A. [ fideration internationale de tir a l'arc ]
スイス ローザンヌに本部を置く「世界アーチェリー連盟」の略称。1931年に設立され「全日本アーチェリー連盟」もその傘下にあり、114カ国が加盟している。長くリカーブボウを総轄する団体であったが、1995年からはコンパウンドボウも参加を認めた。現在の会長は Jim Easton (USA).

 

 

ひっかける [ 引っ掛ける ]
リリースがスムーズにできず、ストリングに抵抗を与えてしまう射ち方を言う。ただし、結果(的中)が必ずしも悪いとは言えず、技の冴えがあれば矢をゴールドに運べることもある。

 

 

ピッチ [ pitch ]
矢(シャフト)に取り付ける羽根(ヴェイン)を真っ直ぐではなく傾けて角度を付けるその角度を言う。ピッチが大きければ矢の回転は増すが、同時に飛翔中の空気抵抗が増えるのでそれらのバランスを配慮する必要がある。また、この回転によってパラドックスの解消を早める。

 

 

ピープサイト [ peep sight ]
ストリングに取り付けるアイマークの一種でキッサーボタン同様に照準の手助けをする道具。ただし、リカーブ部門ではダブルサイトが禁止されているため使用できないがコンパウンドではリリーサー同様に一般的に使用される。

 

 

プランジャー [ cushion plunger ]
バーガーボタンとも言われレストの横に装着される可動式の部品。今ではフィールド競技のベアボウ部門でもその使用が認められる必需品的道具。プランジャーの先端(チップ)が矢の抵抗によって動くことでアーチャーズパラドックスをより早く解消することができ、矢を真っ直ぐ飛ばし易くなる。

 

 

フレッチャー [ fletcher ]
矢に羽根(ヴェイン)を取り付けるための道具。なぜか3枚の羽根を取り付けるのが一般的で、フレッチャーを使えば120°の角度で正確に羽根を貼ることができる。

 

 

ヴィバー [ V bar ]
1970年代後半に登場した弓の左右に取り付けるスタビライザーの形態のひとつ。その形からV−Bar や Y−Balanncer と呼ばれ弓の安定度は高まるが総重量が増すために初心者やレベルの低いアーチャーには適さず、また必ず必要な道具とも言えない。

 

 

ボウレングス [ bow length ]
弓の長さを表わし、一般には上下のリムチップ間の長さで言われるが、実際には弓の形状を図面上で展開した長さが表示され使われる。特にリカーブボウではドローレングスと大きく関係し、適当な長さの弓を使用しないとリカーブ部分がうまく使われず弓本来の性能が発揮できなくなる。

 

 

やとび [ 矢飛び ]
矢の飛び方や飛ぶ状態を言う。そのスピードの速さを言うこともあるが、一般的にはパラドックス解消の過程での飛翔状態を指し、直線的に真っ直ぐ飛ぶことを矢飛びが良いと評する。

 

 

やとり [ 矢取り ]
アーチェリーの場合、発射した矢は自分で回収するのが原則であり、射った矢を的まで取りにいくことを言う。

 

 

リカーブ [ recurve ]
言葉のとおり弓成りの形状が逆に反っている部分を指し、現在の弓では当たり前となっていることからアーチェリーの総称ともなっており、コンパウンドボウに対する昔ながらの普通のリムに滑車の付いていない弓を表わす。

 

 

リ ム [ limb ]
弓は大きく分けてハンドルと呼ばれるグリップやウインドウからなる部分とグラスファイバーやカーボンファイバーを張り合わせた弓なりにたわむリムと呼ばれる部分に別れる。分解式のテイクダウン(take down)ボウになってからはハンドルに加えて上リム 下リムの3つに分かれるようになった。

 

 

リリーサー [ releaser ]
指で矢を放す行為をフィンガーリリースと言い、それに対して機械的発射装置をリリーサーと呼ぶ。リカーブボウでは原則として認められていないが、コンパウンドボウでは一般的に使用する道具。

 

 

リリース [ release ]
弓を射つこと。部分的には引き手のストリングを放す行為や動作を指す。

 

 

レスト [ rest ]
弓のウインドウ部分にある矢を乗せる部分やその部品を言う。できるだけここを通過する矢に抵抗を与えない形状が望まましい。そのため最近の弓はウインドウ自体を深くしてこの部分のクリアランス(空間)を広くとってある。

 

 

レストアップ [ rest-up ]
矢を発射した時に矢がプランジャーチップに乗っていたり、フックに力が入っていたために矢がレストから浮き上がり本来の的中位置から大きく外れてしまったミスの原因を言う。

 

 

ワックス [ string wax ]
ストリングに浸ける蝋で原糸が毛羽立つことを防ぎ耐久性を高めるために使ったが、最近は初めからワックスの浸いたストリングが一般的で、また原糸も耐水性に優れた素材が使われるようになった。

 

 

ワンピースボウ [ one piece bow ]
昔ながらの木製の一本弓の総称。最近では初心者用に使われるものがほとんどで、競技ではテイクダウンボウが一般的。

 

 

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