無礼者! Part 2

 「無礼者!(抜いていいですか?続々編)」を書いた背景(?)には、↓これがあるのですが、、、
■先日来、試合や合宿そして個人的にと何人もの弓バカと飲んで話しました。いつものことですが。そしていくつかの結論に同じように行き着くのですが、そんなひとつに「やっぱ言い続けないと。。。」というのがありました。そうなんです、些細なこと、ちょっとしたことであっても言い続けて積み上げていくことがノウハウであり、知識であり、歴史であり、教育であり、我々ができること、しなければならないことかもしれません。シラフで一言で表現するのは難しいんですが・・・。ということで、ちょっとしたことや大したことでないことでも、これからは書きましょうか。書くようにします。(2004年9月18日の今日の一言)
 早速翌日に弓バカのひとりからメイルをいただきました。そこで紹介するのが全ア連の木村照次氏が訳されている「2002年8月1日更新のFITA JUDGE GUIDE BOOK Ver.4」の一部分です。
 
4.3.1.検査の手順

全ての選手は弓具検査を受けなくてはならない。
審判員は各部門の規則やそれに付随する規則の解釈を熟知していなければならない。弓具検査の基本的な方法は次のようである。
1 弓の外観全体を調べ、一般的なものと異なる点をメモする。弓は弦を自分に向け、ハンドルに最も近い部分のリムを手で持つ。決してグリップを持ってはならない。貴方の手に汗や日焼け止めクリーム等が付いていることがあり、選手はグリップが汚れることを好まないものである。 

 
 こんなジャッジ(選手ではありません)のためのマニュアルがあることを知らない審判もいるのでしょうが、そうなんです。
 そこで矢や弓の扱いはここでは述べませんが、せっかくのジャッジマニュアルなので、もうひとつ。
 「抜いていいですか?」を書いたのも数年前なら、「的中孔チェック」を書いたのはそれ以上に昔のはずです。これについてもぜひ選手の皆さんには知っていただきたい記述があるので、同様に抜粋します。
5.5.3.的中孔の印

多くの審判員や選手は、的面の得点帯内側及び外側にある的中孔に印を付けねばならないと考えている。 ある人たちは、マットや的台の木の部分にある的中孔も印を付けている。
FITA競技規則では、“全ての矢の的中孔に印がされており1個の印のない的中孔が確認された場合は、跳ね返り矢は的面に当たった的中孔に従って採点する。”と記述している。
的面とは、的面の得点帯の外側ではない。
的中孔の印付けは審判の責任ではない。競技規則及びこのガイドブックでは、特別な状況のときにのみ、審判員が印付けをすることを求めている。しかし、貴方が的面の交換や得点を調べるときに印の無い的中孔を発見したら、それに印を付け、選手にはその義務があることを選手に注意し、チーム・キャプテンに印を付けた事を告げるべきである。しばしば、ある選手が印を付け、別の選手が矢を抜くなど、選手達は仕事を分担している。審判員がこのような行動をとることにより、的中孔に印を付けることが必要であると、選手は自覚して行くだろう。
経験のある選手でさえ、正しく印を付けていないことに驚かされる。5mm以下の短い線で、十字に印をつけるよう指導すること。いずれにしても、印付けは選手の責任であって、審判員の責任ではない。

 
 的前で他人の矢を抜くのと同じくらいに、あるいはそれ以上当たり前に無礼で非常識な行為が一般化しています。
 何年も前から学連の役員の方には何度もお願いしています。全ア連の方にもお願いしています。しかしこんな簡単なことが改善されないばかりか、最近では良識あるアーチャーがケンカまで売られるのです。
 ルールを知らなくても安全にさえ気を配れば、アーチェリーは楽しめます。しかしアーチェリーを楽しむ多くの人たちに無礼を持って接することは決して許されることではないのです。
 多少の時間が掛かったとしても、アーチェリーをするすべての人が楽しく、有意義な時間を持てたと感じられるように、ぜひ一人一人のアーチャーとジャッジができることからやっていきませんか。。。。

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