第一回調停 2001年3月8日(木) 東京簡易裁判所 午後3時30分

 第一回調停を目前にして、下記「答弁書」が提出されました。そして調停当日は、委任状により全日本アーチェリー連盟側からの出席はなく、議決に参加していないC 弁護士だけが出席しました。

 冒頭、調停は調停員より「競技者規定」自体に不備(あまりにも粗末であるという点)があることと、「同じ議案に対し二度(8月22日と10月2日)の議決」が行われている不自然さを指摘することから開始されました。
  
■ 「答弁書」 (平成13年3月2日付文書)
 
 民事調停は訴訟ではありません。話し合いの中で俗に言う「落としどころ」を探すわけです。とはいっても、こちらから調停を申し立てた以上は100%引くつもりはないのですが、決議された内容を取り消すための手続き上の問題や時間的なことなどを考慮して(これは調停員より話されたことです)、いくつかの提案が調停員から示されました。そして、当面3月25日に行われる理事会の議決に向けて調停和解に向けて双方の努力を示すことで話し合いが持たれました。(3月25日の理事会はちょうど「理事の改選」と重なっています。) そして時間的には前後しますが、第二回調停日「4月16日」での調停成立を目指し、結論を追認する形で努力することで同意しました。
 なお、今回提出された「答弁書」も内容をよく読んでいただければ、ご理解いただけるのですが、名誉のために下記メイルを紹介させていただきます。
 
 これは調停後に「答弁書」のコピーをご覧になった「京都府アーチェリー連盟 理事長」からのメイルでのやりとりの一部です。
(前略)

 亀井さんからいただいたファックスを見ると全ア連の主張の中に、私が「弓具に個人名を使用している点については改善を求め、何らかのペナルティーを課されるのが自然で・・・・」といったことになってますが、すこし違っています。
 「弓具に個人名を使用している点については改善を求め、それに従わなかった時は、何らかのペナルティーを課されるのが自然で・・・・」と私は言ったはずです。ペナルティーまでに段階があることを言いたかったのです。
言葉としては、ほんの少しの違いですが何の警告もなしにペナルティーを課すか否かという点では大きな差があります。
そのように一部の言葉だけを使用されるのが怖いのです。

 

 ところで、実は今回の問題に対し調停まで申し立てなければならなかった背景には、日本のアーチェリー界における種々の問題が潜んでいました。そして偶然なのでしょうが、ある「事件」が、昨年のオリンピックをはじめとする国際大会での惨敗や競技人口の減少と並行して進行していました。
 
■ 立命館大学体育会アーチェリー部から「全日本学生アーチェリー連盟」および「全関西学生アーチェリー連盟」に対し郵送された文書の一部 (平成13年3月17日付文書)
 
(前略)


 我々は今日まで、噂として流布している「暴力事件」について、関西学連が調査機関を設置し,事実関係の詳細等を調査した上で、何らかの措置を講じるであろうと様子をうかがっておりましたが、関西学連の方にいっこうにそのような動きがみられませんでした。そこで、「暴力事件」の噂の徹底究明を依頼する内容の正式な文書を、3月11日に関西学連委員長に宛てて送らせていただきましたが、その回答は「そういう事実があったということも把握しておりませんし、調査することもできないかもしれません」という極めて曖昧なものでありました。関西学連がこのような曖昧な態度なので、我々をふくめて多数の加盟校が非常に困惑しております。
 そこで、全日学連の皆様に、この関西学連内に流布している「暴力事件」の噂の徹底究明を依頼するために、このような形で正式な文書を送らせていただいたわけであります。もしこの噂(暴力行為があったこと、そしてそれが組織的に隠蔽されようとしていること)が事実であるならば、関西学連はもとより、全日学連、そして日本のアーチェリー界全体を揺るがす、大変重要な問題になると考えますし、その問題にどう対処して行くかに、今後の学連が公正かつ透明な運営をしていくことができるか、スポーツする者の健全な集団として活動していけるかということに影響してくるのではないでしょうか。

(後略)

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